職場の活性化を目指すなら「助け合いの精神」を意識しよう!

2024.02.12

会社の中には「個人主義」を取り入れることにより、それぞれのスタッフが個人間で競争しながら売上アップを目指すケースもあります。しかし、スタッフの中には、日々の業務で競争を意識しているとメンタルが消耗してしまう人もいることでしょう。

そこで検討したい方法は、スタッフ全体で「助け合いの精神」を持ちながら業務に取り組むことです。本来、人間は集団で行動する性質があるため、チームワークを活かした働き方は十分な効果が期待できます。

この記事では、職場での助け合いやチームワークの重要性とそのメリットについて説明したうえで、職場での助け合いに関する実践例について紹介します。

職場での助け合い・チームワークの重要性とは?

職場においてチームワークが重要な理由とは、大きな仕事ほどチームでおこなう必要があるためです。

また、チームワークの状態が良好であれば、スタッフ同士が一体感を持ちながら仕事に取り組むことが可能となり、生産性の向上が実現します。

人間の本質として、まわりの人とのつながりがあると幸福感が高まりやすい傾向にあります。職場における人とのつながりについて具体的に説明すると、言いたいことが言い合える関係であること、困ったときに遠慮なく頼れることなどがあげられます。

良好な人間関係を保つためには、お互いに気持ちをため込まないことが重要となります。部署内のメンバーがお互いに気持ちをため込まず、風通しの良い関係になれば、一体感は自然に形作られていきます。

助け合い精神で得られるメリットは?

職場において助け合いの精神に基づいて行動していると、さまざまなメリットが得られます。

・一人ではできない仕事も大勢なら容易にできる
・仕事に関する情報の伝達が早い
・仕事の進め方がわからない人はノウハウが得られる

それぞれのメリットについて説明します。

一人ではできない仕事も大勢なら容易にできる

大きな仕事になるほど一人で進めることができなくなるため、大勢の力によって進めていく必要があります。そこで必要になるのが助け合いの精神です。

業務を進める場合、それぞれのスタッフには作業が割り当てられ、原則としては各自が業務を進める形となります。

ただし、助け合いの精神で業務を進めていればお互いに業務をフォローし合うことができます。

仕事を早く片付けたスタッフは、仕事が予定よりも遅れているスタッフの仕事ぶりをチェックできるため、必要に応じて仕事のフォローが可能となります。結果として、全体の仕事を効率的に進められます。

仕事に関する情報の伝達が早い

助け合いの精神に基づいてスタッフ全体が仕事を進めていると、仕事に関する情報を早く伝達できます。

先述した通り、チームワークの状態が良好であればスタッフ同士で言いたいことを言い合える関係になります。それにより、上司から仕事に関する情報が伝えられた場合に、スタッフ同士で速やかに情報を共有できます。

一つの業務に多くのスタッフが取り組んでいる場合、仕事の成果を高めるためには情報共有がいかにできているかがポイントとなります。助け合いの精神によってコミュニケーションが活発におこなわれていれば、仕事をスムーズに進められます。

仕事の進め方がわからない人はノウハウが得られる

先の項目で、助け合いの精神があれば仕事に関する情報の伝達が早いことについて説明しました。

職場においてその状況が日常的になっていれば、仕事の進め方を十分に理解している人と進め方が良くわかっていない人同士で十分にコミュニケーションを取ることができます。

それにより、仕事に関する情報を共有できるだけでなく、仕事のノウハウも伝わりやすくなるため、仕事の進め方を理解できてない人もノウハウを習得して徐々に仕事ができる人へと成長していくことでしょう。

つまり、助け合いの精神はスタッフ全体のスキルを高めるためにも効果的といえます。

職場における助け合い精神の実践例

職場における助け合い精神の実践例としては、新入社員に対するフォロー体制があげられます。

原則として、新入社員が上司から受けた指示に対しては、新入社員自身で取り組まなければなりません。しかし、場合によっては、新入社員が指示の内容を十分に理解できていないために、非効率な方法で取り組むこともあります。

そのような場合は、まわりのスタッフが「このように作業をすればもっと早くできるよ」とフォローすると効果的です。

新入社員としては、実際に行動してみてうまくいかなかった後に正しい方法を改めて教えてもらえると、より理解が深まります。それにより、同じ失敗を繰り返さずに済みます。

新入社員を育てるためには、自分の力で取り組ませることが基本ですが、ときには新入社員の行動を観察しながら必要に応じてフォローに入ることも必要です。

まとめ

会社の業績を上げる方法として「個人主義」を主体とする方法と、チームワークや助け合いの精神を重視する方法があります。

いずれの方法でも業績を高めることは十分に可能ではありますが、人間はもともと集団で行動する性質があることを踏まえると、助け合いの精神をベースにした方が働きやすいといえるでしょう。

特に、大きな仕事は多くのスタッフが共同で作業を進める必要があるため、チームワークを重視することが理にかなっています。

さらに、助け合いの精神で業務をおこなっていれば、コミュニケーションが密になるために仕事に関する情報の伝達が早まることに加え、仕事の進め方がわからない人も仕事のノウハウを身につけやすくなります。

助け合いの精神で働きながら部署内のメンバーの結束力を高めていき、働きやすい環境づくりを実現させましょう。

記事をシェアする

海野空
海野空