普段だけでなく仕事にも、必要な読解力を身につけよう
2023.07.14
様々な場面において必要とされる能力である読解力。日常的に意識することはあまりないかもしれませんが、「読解力」というものは仕事でもプライベートでも多大な影響力を及ぼします。
自分では身についていると思っていても案外見落としがちな「読解力」。この記事を読んで自分の読解力を見直してみましょう。
簡単に説明すると、文章を読んでその内容を理解し、解釈する力を読解力と言います。また広い意味で文章以外にもコミュニケーションの中で相手の現在の状況や感情、伝えたいことなどを把握と理解する力でもあります。
もう少し詳しく分解していくと読解力というものは2つに分けられます。「語彙知識」と「文章理解」です。
「語彙知識」とは使われている言語を理解する能力のこと、「文章理解」とはその言語を使い文章の背景にある意味を認識することです。つまり文章をただ読むだけでは「読解力」とは言えないというわけです。
なぜ読解力を身につける必要性があるのでしょうか。読解力を身につけると、職場でコミュニケーションの理解力、分析力、対応力が上がることはもちろん、相手にうまく伝わる分かりやすい文章を書く能力が上昇します。
どちらも社会人に必要なスキルですよね。さらに長時間集中して文章を読む能力が身につくとも言われています。
近年日本人の読解力低下が問題になっています。2019年にPISA(Programme for International Student Assessment)が実施した調査によると、日本人の読解力は15位と前回の8位から大きく順位が下がっていることが分かりました。
特に「情報を探し出す力」と「評価し、熟考する力」が低いと指摘されています。このような結果になってしまったのは何が原因なのでしょうか。
インターネットが普及した現代において正しい情報収集は必要不可欠です。しかし情報を得られる媒体の増加に対し情報のとらえ方についての教育が十分にされていないのが現状です。
また、読書量の減少も深刻な問題です。簡潔で分かりやすい文章が多いインターネットに比べテーマについて熟考された著者の思考プロセスまで分かるのが書籍の強みです。
しかし読書量が減少したことにより、読解力を高める日常的な「トレーニング」の機会も減ったことが現在の読解力の低下を招いている原因として考えられています。
いかに読解力が必要な能力かご理解いただけたでしょうか。ここからは、読解力を身につけるトレーニングを4つご紹介いたします。
読解力の定義でもでてきたように使用されている言語を理解するためにも語彙がものをいいます。
鍛え方はとってもシンプルです。分からない言葉は辞書で調べることと、その新たに学んだ言葉を会話や書面によるコミュニケーションで使うこと。それだけでも十分に鍛えられます。慣れてきたらできるだけ多くの文章を読み、文脈から言葉の意味を読み取る力も身につけましょう。
物事を統一的に整理、矛盾や飛躍がない筋道を立てる思考の方法を論理的思考と言います。こちらも鍛え方はとてもシンプル。具体的な言葉を使うだけでいいのです。
抽象的な言葉は自分の伝えたいことが正しく伝わらないことが多々あります。それでは困りますね。その言葉を聞いたすべての人が同じイメージを持つような具体的な言葉に変換しましょう。
読書に挑戦やはり読書をすることが読解力を上げる一番の近道です。ここでポイントなのは自分の読解力より高いレベルの本を読むということです。ただそのためには自分の読解力を正しく把握することが大事です。
今はオンラインテストでも計測することができるので積極的に使っていきましょう。自分の中の基準が分かればそれをベースに本を選ぶことができ、文章読解力を的確に高めることが可能です。読んで終わりではなくアウトプットの習慣をつけるともっと良いです。読んだ本の内容を要約し文章でまとめてみましょう。
こちらも効果的な方法の一つです。視覚と聴覚の両方から文章読解力を学び高めることができます。さらに黙読をするよりもゆっくりなペースで読むため、内容をじっくり理解することができます。
いかがだったでしょうか。普段何気なく使っている読解力の重要性が再確認できたのではないでしょうか。ぜひこちらの記事を参考にして読解力の向上に役立ててくださいね。
(画像はぱくたそ、pixabayより)
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