ストレスを軽減!「マインドフルネス」を取り入れてみよう

2022.10.28

ストレス社会の現代で、メンタルバランスを崩す人がいます。日常に取り入れられる、メンタルを安定させる方法があれば、試してみたいと思うのではないでしょうか。

「マインドフルネス」をご存じでしょうか。マインドフルネスは、自分自身に向き合いストレスを軽減させる効果があります。今回はマインドフルネスの概要や効果、気軽に取り入れる方法などを詳しく見ていきます。

「マインドフルネス」とは?

日本マインドフルネス学会では、マインドフルネスを以下のように定義しています。

“今、この瞬間の体験に意図的に意識を向け、評価をせずに、とらわれのない状態で、ただ観ること”。なお“観る”は、見る、聞く、嗅ぐ、味わう、触れる、さらにそれらによって生じる心の働きをも観るという意味である。

日本マインドフルネス学会

現代を生きる人は、無意識に“マルチタスク”をこなしています。

・テレビをつけっぱなしでスマートフォン片手にご飯を食べる
・職場で時間を気にしながら会議や制作物に追われる日々
・過去の悩みにとらわれて、今を生きられていない

上記のような行動や思考は、マインドフルネスと相反するものです。

私たちは情報が多い社会の中で多くのことを同時進行し、注意が分散されています。このように様々な事柄や先のこと、過去の悩みに目を向けるのではなく、「今」に集中する必要があります。

「呼吸をしている」「音を聞いている」など、人間の五感に直接働きかける動きに意識を向ける、「今の行動に対して思考すること」が重要です。これはストレス軽減や集中力の向上に役立つことが分かっており、海外の大手企業などビジネスの場面でも導入される例が増えています。

マインドフルネスの効果

マインドフルネスを取り入れることで、心身にはどのような効果があるのでしょうか。具体的な効果をお話ししていきます。

ストレス軽減

ストレス軽減に効果がある理由は、自律神経のバランスが取れて、感情のコントロールがしやすくなるためです。副交感神経が優位になり、緊張が軽減してリラックスできるようになります。

過去の悩みや失敗を気にし過ぎず、“今どうあるべきか”に集中するようになります。また幸せホルモン「セロトニン」の分泌を促す効果があります。

集中力の向上

マインドフルネスには、注意散漫を防ぐ効果があります。雑念を捨てて、“今”に集中できるようになります。

そしてマインドフルネスを頻繁に行うと、メンタルを切り替えて目の前のことに集中する力を身につけることができます。集中力が向上すれば、仕事でのパフォーマンス向上が期待できるでしょう。

マインドフルネスを日常に取り入れる

マインドフルネスに興味があっても、次のように感じてなかなか始められない方がいるのではないでしょうか。

・マインドフルネスって難しそう
・長続きしないのでは?

日常の行動に取り入れる

マインドフルネスを行う“ハードル”を下げる方法は、「日常に取り入れること」。マインドフルネスはわざわざ時間を取る必要はなく、日常の行動にも取り入れられます。

例えば食事をしている時なら、テレビやスマートフォンは使用せず、食べることだけに集中します。どんな味がするか、どんな食感なのか、食事の場面では嗅覚や味覚、触覚を感じることができます。

日常を、一つずつ丁寧に過ごすことを心がけましょう。食事以外にも、日常に取り入れられるシーンはたくさんあります。

ストレスを感じている時に

ストレスを感じている時は、呼吸が浅くなる傾向があります。そんな時こそ呼吸に意識を向けて、深呼吸を行いましょう。呼吸法を変えるだけで、気持ちに余裕ができます。

ヨガで気分転換

ヨガを行うことでも、マインドフルネスを取り入れられます。ヨガでは主に腹式呼吸を行い、瞑想します。無心で呼吸やポーズに集中することで、マインドフルネスの効果を得ることができます。

ヨガを続けていると、次第に気持ちが落ち着き、自律神経の安定に繋がります。まずは短い時間からでいいので、できるだけ毎日継続できるように取り組みましょう。

まとめ

マインドフルネスを取り入れ、「今」に集中する時間を増やしましょう。日常生活ですぐに取り入れられるものが、たくさんあります。

日常生活のストレスを感じている方は、自分のできることから始めてみて下さい。

(画像はPixabayより)

記事をシェアする

石藤明人
石藤明人