座りっぱなしにはリスクがある、防ぐ方法は?
2022.10.07
在宅ワークでは自分に最適な環境で、集中して仕事ができることがメリットです。それゆえに、ついつい長時間座りっぱなしで仕事をしていませんか。座りっぱなしのデスクワークは、健康に悪影響を及ぼす可能性があるのです。
健康被害を少しでも減らすため、自ら対策をとる必要があります。今回は長時間のデスクワークのリスクと、リスクを軽減する方法を紹介します。
長時間のデスクワークで、どのようなリスクがあるのでしょうか。ここでは代表的な4つのリスクについて説明していきます。
WHOは座り過ぎることは、死亡率を高めると提言しています。心血管系疾患やがんの原因になってしまうのです。他にも糖尿病の発症の増加にも影響があると言われています。
長時間同じ姿勢で仕事をしていると首こりや肩こり、腰痛になる可能性が高まります。長時間座っていると、血流が悪くなり筋肉が硬くなることから痛みに繋がるのです。ひどくこってしまうと、頭痛や冷えなど他の症状も出てきます。
正しい姿勢で座らないと骨盤が歪み、様々な不調の原因になります。骨盤が後ろに倒れると背中が丸まり、肩こりに繋がります。骨盤が前に倒れると反り腰になり、腰に負担がかかってしまいます。
そしてこれらの骨盤の歪みは、ぽっこりお腹の原因にもなります。身体は太っていないのに、姿勢が悪いせいで太った印象になりかねません。
座りっぱなしによるリスクについて説明してきました。座っているだけで様々な悪影響があるとは、恐怖すら感じてしまいます。
しかし、これらのリスクは適切に対処することで、軽減することができます。以下では具体的な方法を4つ解説していきます。
リスクを軽減させるために、意識的に運動を取り入れましょう。できることから始めるのがおすすめです。まずは仕事の合間に肩や首をストレッチしたり、意識的に椅子から立ち上がったりすると良いでしょう。
続けられそうであれば毎朝ランニングやウォーキングをする習慣を付けると、一日を気持ちよく過ごせます。日光を浴びると、質の良い睡眠にも繋がります。
運動が楽しくなってきたらヨガやジムに通うのがおすすめです。周りが頑張っている姿を見れば、モチベーションの維持に繋がります。
運動は身体的に良い効果をもたらすだけでなく、精神的にも好影響だと言われています。集中力や記憶力を向上させることにも繋がるのです。
通勤する際は、徒歩による運動をする機会がありましたが、在宅ワークではそうはいきません。意識的に運動を取り入れていきましょう。
骨盤の歪みを正すために、正しい姿勢で座るよう心掛けましょう。骨盤を立てて座ると、首や腰に負担がかからないと言われています。
座り方を簡単に説明すると、まず椅子に深く座り、背もたれにはもたれず背骨を真上へ正すだけです。首が前に出ないように注意しましょう。こまめに姿勢が乱れていないか、気にするように心掛けましょう。
仕事環境を整えると、良い仕事に繋がると言われています。快適に仕事ができるので、良いパフォーマンスを発揮できるでしょう。
具体的には、高さ・広さが合ったデスクや、身体に負担の少ないゲーミングチェア、骨盤を立てられるクッションなどを揃えることです。
他におすすめなのが、スタンディングデスクです。立ちながら仕事ができるので、”座りっぱなし”を無意識に防げます。ずっと立っていると疲れて仕事のパフォーマンスに影響が出かねないので、高さを変えられるデスクがおすすめです。
携帯アプリを利用しマメに休憩を取り入れ、座りっぱなしを防ぐことができます。おすすめなのが「ポモドーロ・テクニック」の利用です。
ポモドーロ・テクニックとは、短い作業と短い休憩を繰り返す時間管理のことです。具体的には「25分間仕事をして5分間休憩」を4セット繰り返し、4セット目の休憩のみ30分間とします。
25分間でタスクを終わらせようと作業するので、集中力が高まります。更にこまめに休憩をとるので、身体が疲れず集中力を持続させることができるのです。
そして5分の休憩で立ち上がったり、軽いストレッチをしたりして座りっぱなしを防止しましょう。集中力の向上と身体への負担軽減で、「一石二鳥」と言えるでしょう。
座りっぱなしは筋力の低下や血行不良だけでなく、身体に悪影響を及ぼすことが分かりました。
リスクを軽減する行動は取り入れやすいものが多いので、できることから始めていきましょう。少しずつ取り入れると、次第に体調が良くなっていることに気付き始めるかもしれません。
(画像はPixabayより)
おすすめの記事
掃除や家事は運動になる!家事の運動量や消費カロリーはどのくらい?
2024.05.15 - コラム
食いしばりや歯ぎしりは歯を痛める原因に!改善の方法は?
2024.05.10 - コラム
やむを得ない事情で夜遅くの食事に 遅い時間に食べてもいい食品は?
2024.05.03 - コラム