パソコンが熱暴走したら何が起こる?対処方法は?
2021.12.22
パソコンのような電化製品を使用すると発熱します。これは機械の内部に電流が流れると電子同士が擦れ合い、摩擦熱が発生するからです。
特にパソコンは使用している部品の数が多く、内部の構成も複雑であり、摩擦熱が発生しやすいです。この熱が上がりすぎると「熱暴走」を起こします。
熱暴走はパソコンが壊れる原因になるため、見つけたら早めの対処が必要です。この記事では、熱暴走によって起こる現象、原因と対処法をご紹介します。
パソコンが熱暴走を起こすと、以下のような現象が起きます。
・パソコンの電源が急に落ちる
・再起動を繰り返す
・ブルースクリーンになる(パソコンの画面が青くなり異常を知らせる警告文が出る)
・画面がフリーズする
・エラーが頻繁に発生する
・マウスカーソルが動かない
これらの現象は熱暴走以外の不具合でも起きることがありますが、パソコンに触れてみて熱いと感じるようなら熱暴走が疑われます。
熱暴走の原因として、以下のようなことが考えられます。
・冷却ファンが故障している
パソコン内部には摩擦熱を冷やすための冷却ファンが備わっています。パソコンが稼働しているときは常に回転しており、故障しやすい部位でもあります。
冷却ファンが故障すると冷却機能が失われ、摩擦熱の上昇に伴い熱暴走が起きやすくなります。
・パソコン内部に汚れがたまっている
パソコンには吸気口や排気口と呼ばれる空気の通り道が設置されています。摩擦熱がパソコン内部にこもらないように風通しを良くするためです。冷却ファンで冷却した空気を外に逃す役割も果たしています。
ただし、この吸気口や排気口にはフィルターがありません。このため、ホコリなどがたまりやすく、汚れがひどくなると通気性が悪くなり、冷却ファンにもホコリがついて放熱が妨げられてしまいます。
・室温が高い場所で利用している
パソコンには適正室温があり、5~35度とされています。ただし、パソコンの内部は室温より7~8度、温度が高いとされており、実際の室温はできるだけ30度を超えないように注意する必要があります。
部屋の温度が高くなる夏場や、直射日光が当たる場所で利用している場合は注意が必要です。
熱暴走が疑われるときは、以下の方法を試してみてください。
・パソコン内部の冷却機能をサポートする
摩擦熱用の冷却アイテムを使用することで冷却機能をサポートできます。具体的には外付けの冷却ファンや精密機器用の冷却シートなどです。家電量販店やパソコン専門店で販売されています。
あらかじめ使用しているパソコンのサイズや機器を調べておき、効果的なサイズのアイテムを購入するようにしましょう。
・ホコリを取り除く
数ヶ月に一回のペースでもよいので、定期的に掃除をしましょう。電源を切り、電源コードを抜いてから、掃除機、はたき、エアダスターやブラシなどを使って清掃します。
蓋が取り外せるタイプのデスクトップパソコンは、ドライバーで蓋を外して内部を清掃するのもよいでしょう。初心者には難しい部分もあるので、無理のない範囲でかまいません。
・パソコンの設置場所を変える
室温が上がりすぎないように、直射日光が当たる場所では使用しない、適度に冷房を使用するといった対策が有効です。
デスクトップパソコンは背面に吸気口・排気口があるタイプが多いです。
インテリアを気にして壁際や部屋の隅にパソコンを置く人もいるかと思いますが、可能なら壁から離れた場所に設置するようにしてください。
・パソコンを長時間使用しない
パソコンが熱を持ち始めたら一度電源を落として冷却しましょう。
長時間使い続けなければならないときは、パソコンの環境設定で省エネルギー設定をし、節電モードにすると熱の上昇を抑えることができます。
パソコンの熱暴走は故障の原因になるあめ、早めに対応しましょう。
もしご紹介した対処法でも改善しない場合は、悪化する前に修理に出すことをおすすめします。
パソコンを長く使い続けていることによる内部の劣化、寿命といった可能性もあるので、買い換えも検討してみてください。
(画像は写真ACより)
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