オフィスは乾燥しやすい?自分でできる乾燥対策とは!
2021.12.22
空気が乾燥すると体に様々な悪影響を及ぼすといわれています。冬は空気が乾燥しやすい季節ですが、オフィスではどの季節であっても乾燥しやすい環境にあります。
今回は、乾燥が体に及ぼす影響と、オフィスが乾燥しやすい理由、オフィスでできる乾燥対策をご紹介します。
空気が乾燥することによって、目、鼻、喉、口、肌などの粘膜が乾燥し、外部の刺激に対するバリア機能が弱くなります。
その結果、ドライアイ、ドライマウス、ドライスキンになりやすくなります。
ドライアイは涙の分泌量が減少し、目の不快感や、疲れ目を引き起こします。ドライマウスは唾液の分泌量が減少し、虫歯や歯周病、口臭といった口腔トラブルを引き起こします。ドライスキンは肌が乾燥することで肌荒れやかゆみといった症状がでます。
また、鼻や喉の乾燥は外部から侵入してきた病原菌への抵抗力を減少させ、インフルエンザや風邪などにかかりやすくなります。
このように、乾燥は体の様々な場所に悪影響を及ぼします。乾燥を防ぐためには適度に加湿をし、湿度調整をすることが重要です。
乾燥は空気中の水分量が減少することで起こります。
オフィスでは窓を閉め切った状態でエアコンを稼働し続ける傾向にあります。エアコンは温度調整のために空気中の水分を利用する仕組みになっており、稼働することによって乾燥しやすい状態を作り出します。
また、水回りの設備が少なく、水分を補給する場所を確保しづらいのです。乾燥対策のために加湿器を導入している企業もありますが、そうでない場合は自分で対策しなければなりません。
オフィスで簡単にできる乾燥対策をご紹介します。
・タオルを湿らせて机に置く
ハンドタオルを湿らせてデスクの上に置くだけです。タオルが乾いてきたら濡らして再度使用します。
こぼす心配がないため手軽にできますが、毎日新しいものに変えましょう。同じものを使い続けていると衛生的によくありません。
・マスクを着用する
マスクは鼻、喉、口の水分の蒸発を防ぎます。ウイルスの侵入も抑えることができるため、風邪やインフルエンザ対策としても有効です。
ただし、目、肌など他の部位に対する乾燥を防ぐことはできません。他の加湿方法と組み合わせて利用することで効果を発揮します。
・水分補給する
水分補給することで、口内や喉の粘膜が潤い、バリア機能を維持できます。また、ウイルスの侵入を抑えることができます。
カフェインは利尿作用があるため、水分補給としてはおすすめできません。麦茶、ミネラルウォーター、ノンカフェインのハーブティー、スポーツドリンクなどを選ぶとよいでしょう。
・卓上加湿器を利用する
すばやく空気中の水分量を補ってくれるのが卓上加湿器です。
仕事で忙しい合間に利用するものなので、水を入れる頻度が少なく、お手入れがしやすいものを選ぶとよいでしょう。周りに対する配慮も必要なので、静音で水蒸気が出すぎないものだとなおよいです。
例としては、「気化式加湿器」「超音波式加湿器」があげられます。自分の状況にあった製品を選んでみてください。
気化式加湿器はフィルターに水を含ませて、蒸発させることで加湿します。濡らすだけで加湿効果が期待できるので利用しやすいですが、フィルターの定期的な清掃や交換が必要になります。また、加湿効果が限定的で、50%以上の加湿は難しいです。
超音波式加湿器はコンパクトかつ低コスト、静音が魅力の加湿器です。ペットボトルを利用するものから、可愛らしいデザインまでラインナップが豊富にあります。オフィス用にUSBから電源を取れるものもあります。
ただし、水が汚れているとそのままスチームとして吹き出してくるため、衛生管理が必須です。また、セキュリティ面からUSBにつなぐ機器を制限している企業では利用することが難しいです。
オフィスは乾燥しやすい場所なので自分のデスク周りだけでも加湿して、乾燥対策をする必要があります。
具体的には、「タオルを湿らせて机に置く」「マスクを着用する」「水分補給する」「卓上加湿器を利用する」といった方法があげられます。
なお、推奨湿度は40~60%とされています。デスクの傍に温度・湿度器を置いてコントロールできるようにするとよいでしょう。
(画像は写真ACより)
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