腰痛やむくみ防止に、サポーターは利用するべき?

2021.11.20

デスクワークをしていて、腰痛や手首の痛みに悩まされたことはありませんか。座りっぱなしで仕事をすると知らず知らずのうちに体に負担をかけています。

今回の記事は、デスクワークが体に負担をかける原因や、腰痛や手首の痛みを和らげるのに効果的なサポーターの使い方をご紹介していきます。

デスクワークが体に及ぼす影響

立っているときは背筋や腹筋、足の筋肉、膝や股関節、足首といった下半身の関節を使って体を支えますが、座っているときは上半身の重みを腰で受け止めることになります。そうなると必然的に腰に負担がかかり、腰痛を引き起こしやすくなります。

また、座りっぱなしでいると、運動不足になりがちです。ふくらはぎの筋力を使う機会が減るので足がむくみやすくなりますし、体幹が衰えて姿勢が崩れ、首や肩がこる原因になります。

さらに、長時間パソコンを使うことで指や手首に負担がかかり、放置すると腱鞘炎を引き起こしてしまいます。一度かかると治るまでに時間がかかりますし、さらに悪化すればパソコンを使っていないときも激痛が走るようになります。

痛み対策にはサポーターを使うのがおすすめ?

腰痛や腱鞘炎対策としてサポーターを利用するという方法があります。医学的にも、痛みに対して圧迫を加えると痛みを軽減する効果があると分かっています。

腰痛で使うサポーター(コルセット)は、急性腰痛と慢性腰痛かどうかで使い分けましょう。少し体を動かしただけで腰が痛む急性腰痛の場合は固定力が強いサポーターがおすすめです。

慢性腰痛で固定力が強いサポーターを利用すると、後述のように筋力の低下を招く可能性があるので、固定力が弱い簡易コルセットがおすすめです。

腱鞘炎対策のサポーターは手首や指に巻いて使用します。既製品では合わないという人は、自分でテーピングする方法もあります。

指を動かすと痛みが走る場合は、痛む部分をテープで3周くらい巻いて固定します。手首が痛む場合は、親指をひらき、浮き上がった筋を下に伝って手の甲と首の境あたりにテープを2周程度巻いて固定します。どちらの場合も強く固定しすぎないようにしましょう。

サポーターの頼りすぎは逆効果!

特に腰痛でサポーター(コルセット)を使う場合は注意が必要です。長時間使用することで体幹の筋力が落ちるというデメリットがあるからです。

サポーターは体にとって楽な状態を作り出してくれますが、代わりに筋力を使わなくなってしまいます。筋力が落ちた状態でサポーターを外すと腰痛がひどくなり、サポーターを使い続けなければならないという悪循環に陥ってしまいます。

常時使用は避け、どうしても腰が痛くて辛いときだけサポーターを利用するようにしましょう。普段から腰回りの筋肉や太ももの裏側の筋力を鍛えておくことと腰痛の予防にもなります。

正しい姿勢で体の痛みを予防しよう

正しい姿勢でデスクワークをすることで、体への負担を減らし、痛みを予防することができます。

まずは背筋を伸ばし、頭のてっぺんが上に引っ張られているようなイメージで座ります。骨盤は少し前傾させ、お腹に重心があるような感じに調整した後、膝は90度より少し内側の角度で曲げます。最後に肩が上がりすぎないように椅子の高さを変えます。

また、キーボードに触れる角度にも気を付けます。手首が外側や下を向いたり、手首を上げすぎたりすると負担がかかります。キーボードの高さが合わないときは「パームレスト」というキーボードやマウスの前に置くクッションを利用すれば疲労を緩和することができます。

まとめ

デスクワークは想像以上に体に負担がかかります。体が痛くて辛いときはサポーターを使って適度に体を支えてあげるとよいでしょう。

ただし、使いすぎには注意が必要です。筋トレで腹筋、背筋や足回りの筋肉を鍛えたり、正しい姿勢を心がけたりして、体に負担をかけにくい体を作ることも大切です。

(画像は写真ACより)

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高野勤一
高野勤一