メンタルヘルス対策の1つセルフケアって何?

2021.10.13

仕事中ミスを連発したり、遅刻をしたりすることが増えた人というはいませんか。もしかしたらそれは、心の不調が原因かもしれません。実はメンタルの不調は心身だけでなく、仕事にも悪影響を及ぼします。今回は、そんなメンタルの不調を改善する対策の1つである、セルフケアについてご紹介します。

セルフケアとは?

セルフケアとは、自分自身でメンタルの不調を改善することを指します。メンタルが不調になると、心身に様々な初期症状が現れます。それらの症状を自身で発見し、正しい方法でケアしていくことで、心の健康を守れるようになるのです。

メンタル不調の現れ方

メンタルが不調になると、「身体」「精神」「行動」の3つの面に以下のような症状が現れます。これらの症状が2週間から1ヶ月続く場合、ケアが必要な可能性が高いです。

身体面
・肩がこる
・頭が痛い
・夜眠れない
・食欲がない
・食べ過ぎてしまう
・お酒やタバコの量が増えた
・吐き気
・腹痛

精神面
・不安な気持ちが続く
・イライラすることが増えた
・やる気がおきない
・憂鬱
・自分を責めすぎる
・集中できない

行動面
・ミスが増えた
・暴言を吐くことが増えた
・人付き合いが悪くなった
・よく遅刻するようになった

セルフケアのやり方

セルフケアの方法は、複数ありますが、どのセルフケアがメンタル不調を改善するのかは、個人の性格やストレスの原因によって異なります。そのため自分自身がやってみたいと思うものを、実践するのがおすすめです。

以下の項目では、代表的な3つのセルフケアについてご紹介します。

1.運動
運動には、頭がスッキリしたり寝付きがよくなったりする効果があるといわれています。ダンスやランニングなどの有酸素運動がおすすめですが、体力に自信のない人は、景色のいい場所を散歩するだけでも問題ありません。

2.腹式呼吸
ストレスやプレッシャーを感じると、息苦しくなってしまうという人は、腹式呼吸をしましょう。腹式呼吸とは、肺の下にある「横隔膜」を動かして行う呼吸法のことです。おなかに空気をため込むようなイメージで行います。

頭の中で3秒数えながら、息を吸ったり吐いたりするのを5分から10分繰り返すことで、身体をリラックスされられます。

3.自分の気持ちを紙に書く
心がモヤモヤして辛いときは、自分の気持ちを紙に書き出してみましょう。書き方は文章やイラストなどなんでもかまいません。気の済むまで書いた後、その内容を見直すことによって、自分がどんな気持ちなのかを客観的に見つめ直せます。

4.笑う
辛い気持ちになったときは、思い切って笑ってみましょう。笑うと、副交感神経が優位になり、身体をリラックスさせられます。どうしても笑顔になれないときは、お笑い番組を見たり気の置けない友人と話したりするのも手の1つです。

まとめ

今回は、セルフケアの概要ややり方、メンタル不調によって現れる症状についてご紹介しました。メンタルが不調になると、肩こりや頭痛、ネガティブな感情、ミスの増加など様々な症状が現れます。それらの自覚症状が現れた人は、自分自身でメンタルの不調を改善する「セルフケア」を行ってみましょう。

セルフケアの方法として、腹式呼吸や運動などがあげられます。個人の好みや性格によって、有効な手段が異なるため、自分の気に入ったセルフケア方法を実行してみましょう。

会社で働いていると、苦手な仕事やギスギスした人間関係、長時間労働など、ストレスが溜まる場面に必ず直面します。そのため、ストレスが原因で身体を壊す社員を減らすためにも、社内研修の一貫としてセルフケアを導入し、社員が健全なメンタルを保ちながら働けるような職場作りを行うことが重要です。

(画像はぱくたそより)

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高野勤一
高野勤一