花粉症がもたらす仕事の影響は?花粉症対策で辛い時期を乗り切ろう

2021.07.11

花粉症はもはや国民病とも言われ、毎年花粉の飛ぶ時期になると、多くの人が不快な症状に悩まされています。

花粉症は、仕事にも大きな影響を及ぼします。人によっては、風邪や発熱などと同じくらいしんどい症状であるのに、花粉症を理由に仕事を休みづらく、無理をして出社する人が多いのも事実です。

今回は花粉症がもたらす仕事への影響や、花粉症によって仕事のパフォーマンスを低下させないための対策をご紹介いたします。

花粉症がもたらす仕事への影響とは?

集中力やモチベーションの低下
鼻水や鼻づまり、くしゃみや目のかゆみなど不快な症状が気になり、仕事に集中できなくなります。特に鼻づまりが原因で口呼吸が増えることで、体内に取り込まれる酸素の量が減少します。その結果、脳が酸欠状態に陥り集中力や判断力の低下につながることもあるのです。

仕事の効率が低下する
どんなに仕事に集中していても、くしゃみや鼻をかむ動作は、その都度作業を中断させてしまいます。特にオフィス内においては、人前で鼻をかむことをためらってしまうので、わざわざトイレに行く人も多いでしょう。1日に何度も作業を中断することで、仕事のパフォーマンスが一気に下がってしまいます。

眠気
花粉症の症状を抑える薬の一部では、副作用による眠気が発生することもあります。また、睡眠中に鼻が詰まって眠れない日々が続くことで、日中に激しい眠気に襲われることもあるようです。

体力の低下
夜間の鼻づまりによる睡眠不足で、体を休めることができない日々が続くと、体力が一気に低下します。体力が低下することで、免疫力が弱まり、さらなる花粉症を引き起こすという負の連鎖が続いてしまいます。

また、鼻づまりが原因で口呼吸をすることで喉が乾燥し、風邪などの感染症にかかりやすくなるということも考えられます。

自分でできる花粉症対策

マスクをする
花粉症対策で一番多く取られている方法で、花粉を口や鼻から体内に吸い込む量を低下させます。即効性や症状改善効果は低いですが、費用が安く手軽です。

最近は、単にマスクを装着する以外にも、マスクにトドマツの香り成分を含む薬剤を塗って、花粉をガードするという「プラスオン花粉対策」グッズも販売されています。この商品は、花粉自体をコーティングすることで、アレル物質のはたらきを低下してくれるというい今までに無い商品です。

薬を服用する
飲み薬や目薬、点鼻薬などの薬を服用することで、一時的にくしゃみや目のかゆみ、鼻水などの症状を抑えることができます。

飲み薬は、即効性や症状が軽減されやすく、持続性も高いというメリットが特徴です。しかし、副作用で眠くなりやすいというデメリットがあり、仕事で運転をする人は服用しにくいです。

花粉ブロック商品を利用する
花粉ブロック用のメガネや、鼻の穴にフィルターを装着して花粉をブロックする鼻専用マスクなどの商品も販売されています。

鼻専用マスクは、装着していることを周りの人に知られてしまうことを懸念する声もありましたが、鼻と口元はマスクで隠れてしまうので、気兼ねなく鼻専用マスクを装着できるようになったという声もあるようです。

まとめ

2019年のエステー調べによると、20歳~59歳の有職者で花粉症の症状がある人のうち、花粉症が理由で出社をためらった人は、全体の6割以上にものぼります。また、実際に会社を休んだ人は1割もいることが明らかになりました。

現在、花粉症手当を支給したり、マスクや目薬を支給したりするなど従業員のための花粉症対策を採用する企業もありますが、いまだその数は少ないです。

そのため、花粉症が仕事に与える悪影響を少しでも軽減するために、自分でできる花粉症対策を心がけましょう。

(画像は写真ACより)

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高野勤一
高野勤一