PCをシャットダウンしない方がいい?PCの電源についての注意点

2021.06.18

PCを使うのがおっくうに感じる理由の1つとして、ON・OFFを切り替えるのに時間がかかることがあげられます。普段使っているスマートフォンは、電源ボタンを押し、本人認証が終了すると、すぐに使えるようになります。しかし、PCは本人認証が終わった後、起動に数十秒から数分かかるため、その待ち時間にイライラしてしまう人も多いのではないでしょうか。

今回は、PCの電源は本当に切らなくてはならないのか、電源を切らないメリット・デメリットについて解説します。

スリープとシャットダウンの違い

スリープとは?
スリープとは、電力の無駄な消費を抑えるために、一時的に画面を暗くする状態のことです。キーボードやマウスをクリックすれば、すぐにまたPCが使えるようになります。分かりやすくいうと、スーツを着てお化粧やヘアセットを済ませた状態の人が、職場で仮眠を取っているような状態です。

シャットダウンとは?
シャットダウンとは、PCの電源を完全に切ることを指します。シャットダウンするには、PCが以下のことを実行しなくてはならないため、数十秒から数分の時間がかかるのが特徴です。

・使用しているアプリの終了
・作成したファイルの保存
・インターネットの切断
・メモリ内容をディスクに保存

分かりやすくいうと、仕事を終えた人が入浴や歯磨きを終えた後、寝間着に着替えて自宅の布団で寝ているような状態です。

PCをシャットダウンしないメリット・デメリット

前述の説明から、「スリープした方がストレスなくPCを使えるのではないか。」「やはりシャットダウンしないと、PCに負担がかかってしまうのではないか。」というような考えが浮かんだのではないでしょうか。

以下の項目ではPCを使用しないとき、シャットダウンせずにスリープにするメリット・デメリットについてご紹介します。

シャットダウンしないメリット
○PCをON・OFFにする際のストレスがない
ノートパソコンの場合、画面を閉じたり開いたりするだけで、スリープと起動を切り替えられます。そのため、ストレスなく作業を終了したり再開したりすることができます。

○頻繁にPCを使う場合は消費電力を減らせる
シャットダウンした状態からPCを起動させると、PCを数時間使用しているときと、同じ位の電力を消費するといわれています。そのため頻繁にPCを閉じたり立ち上げたりする人は、シャットダウンしない方が電力の節約になります。

シャットダウンしないデメリット
○PCの寿命が短くなる
PCをシャットダウンしない場合、PC内部の機器がずっと稼働している状態が保たれることになります。そうすると、PC自体に負荷がかかり、PCの寿命が短くなってしまうリスクが高くなってしまうのです。

○電気代がかかる
シャットダウンしない場合、PCは電力を消費し続けるため、電気代がかさんでしまいます。特にデスクトップパソコンの場合は、ずっとプラグをコンセントに差した状態となるため、電気代の増加の幅がかなり高いものになってしまいます。

結局スリープとシャットダウンどちらがいいの?

スリープとシャットダウンは、作業再開までの時間が90分以内の場合はスリープ、90分以降の場合はシャットダウンというように使い分けるのがおすすめです。そうすることで、作業再開時のストレスとPCへの負荷が、共に軽減されます。

まとめ

今回は、PCの電源の切り方について解説しました。PCの電源の切り方は、スリープとシャットダウンの2種類です。スリープには、作業再開時の立ち上げが早い、シャットダウンには、電力が節約できるというメリットがあります。

そのため、作業再開までの間の時間によって、スリープとシャットダウンを使い分けるのがおすすめです。

(画像はぱくたそより)

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高野勤一
高野勤一