毎日辛い通勤ラッシュを回避するには?

2021.02.28

毎朝の通勤ラッシュが辛いと感じてはいませんか。ぎゅうぎゅう詰めの車両に乗り込み、人やカバンに押しつぶされながらの通勤。これでは職場につく前に体力や気力を消耗してしまう人も多いのではないでしょうか。

イギリスの心理学者デイビット・ルイスが2004年に行った「通勤者のストレス調査」では、通勤ラッシュ中に出勤する会社員は、戦闘機のパイロットよりも強いストレスを感じていることが明らかになっています。

今回は、通勤ラッシュが辛くなる理由や、ラッシュを回避する方法についてご紹介します。

通勤ラッシュを辛いと感じる理由

他人がパーソナルスペースに侵入してしまうから
通勤ラッシュが辛いと感じる理由の1つとして、通勤ラッシュ中は、自分のパーソナルスペースにほかの人が侵入してしまいやすいことがあげられます。パーソナルスペースとは「これ以上他人が近づくと不快に感じる距離」のことです。個人差はありますが、かかわりの無い人の場合、3.5メートル以上のパーソナルスペースが必要といわれています。

通勤ラッシュ中は、たくさんの人がバスや電車の中に乗り込むため、ほかの人とかなり密接した状態になります。そのため、パーソナルスペースに多くの人が入り込み、不快な気分になってしまうのです。

アドレナリンが過剰に分泌されるから
満員電車や人ごみの中にいると、ストレスホルモンである、アドレナリンが過剰に分泌されます。アドレナリンがたくさん分泌されると、人は攻撃的な性格になってしまうため、イライラしやすくなってしまうのです。

会社に遅れてしまう可能性があるから
通勤ラッシュの時間帯にバスや電車で通勤すると、交通渋滞に巻きこまれて会社に遅刻してしまうリスクが高くなります。そのため、通勤ラッシュ中「渋滞に巻きこまれたらどうしよう。」「遅刻して上司に怒られてしまうかもしれない。」というネガティブな考えが頭をよぎり、ストレスを感じてしまう人も多いのです。

通勤ラッシュによるストレスを回避するには?

ラッシュの時間帯を避ける
通勤ラッシュを回避する方法の1つとして、ラッシュになりやすい時間帯を避けて通勤することがあげられます。通勤ラッシュになりやすい時間帯は、7時30分から9時の間であるといわれています。多くの学校や会社の始業時間が8時30分から9時の間だからです。

そのため前の日は早めに寝て、7時30分より前に電車に乗り込むと、混雑を避け快適に通勤することができます。

会社の近くに引っ越す
手間と労力は要りますが、思い切って会社の近くに引っ越し、自転車や徒歩で通勤すれば、ラッシュによる渋滞や人ごみを避けて通勤できます。また通勤時間が少なくなる分、睡眠時間やプライベートに充てる時間が増えるため、無理して遠くから仕事に行くよりも快適な日々を送れるようになります。

社内での過ごし方を工夫する
車内でイヤホンをつけて音楽を聴いたり、スマホで電子書籍を読んだりするのも、解決策の1つです。何かに集中することによって、通勤ラッシュによる不満から意識をそらせるため、ストレス軽減につながるからです。

まとめ

戦場よりもストレスを感じてしまうといわれている通勤ラッシュ。今回は通勤ラッシュを辛く感じてしまう理由や、通勤ラッシュによるストレスを回避する方法について解説しました。通勤ラッシュが辛い原因として、ストレスホルモンであるアドレナリンの過剰分泌や、他人によるパーソナルスペースの侵害などがあげられます。

通勤ラッシュによるストレスを改善するには、ラッシュになりやすい時間帯を避けて通勤したり、会社の近くに引っ越したりすることが有効です。それらの方法が難しい場合は、社内で音楽を聴いたり本を読んだりして、通勤ラッシュによる不快感から意識をそらしましょう。

通勤ラッシュによるストレスを改善することによって、毎日より快適な日々を過ごせるようになります。

(画像はぱくたそより)

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高野勤一
高野勤一