ソーシャルスタイル理論で円滑な人間関係を!

2021.01.24

職場に苦手な人や、嫌いな人はいませんか。もしかするとその人とは、ソーシャルスタイルの相性が悪いのかもしれません。人の性格は大きく分けて4つのソーシャルスタイルに分けられます。そして誰がどのタイプに属しているかを分析し、関わり方を工夫することで、社内の人間関係を良好にすることができます。

今回は、円滑なコミュニケーションのカギを握る、ソーシャルスタイル理論の概要や、ビジネスシーンでの活用方法について解説します。

ソーシャルスタイル理論とは

ソーシャルスタイル理論とは、人々の性格や考え方を4つのタイプに分け、各タイプがどのようなふるまいをするのかを分析したものです。アメリカの産業心理学者デイビッド・メリルとロジャー・レイドによって、1968年に提唱されました。

1.ドライビングタイプ
冷静で合理的に仕事をするタイプです。感情よりも理論を、過程よりも結果を重視します。決断力に優れているため、リーダーや経営者に多いといわれています。ただ他人への関心が薄く、他の人に指図されることを嫌うため、孤立しやすい側面もみられます。

エクスプレッシブタイプやアナリティカルタイプとは相性が合いますが、自分の意見よりも周りの意見を重視する、エミアブルタイプとは馬が合わないことが多いようです。

2.エクスプレッシブタイプ
感情表現がはっきりしていて、目立つのが大好きです。新しいことやトレンドに敏感で、理屈にとらわれない柔軟な考え方ができるため、営業職やエンターテイナーに多くみられるタイプです。しかし直感を重視するあまり、浅はかで衝動的な行動をしてしまいがちなのがたまにキズです。

ドライビングタイプやエミアブルタイプとは相性が良いのですが、物事をじっくり分析してから決断を下す、アナリティカルタイプとは気が合いにくいようです。

3.エミアブルタイプ
穏やかで周囲の人に常に気を遣うタイプです。人の気持ちや機嫌に敏感なため、サービス職に多いタイプといわれてます。人に流されやすく、合理性よりも穏便に物事が進むかを第一に考えるため、リーダーになると苦労することが多いです。

エクスプレッシブタイプやアナリティカルタイプとは気が合いますが、自己主張が激しく、周りの意見に耳を傾けようとしない、ドライバータイプとは相性が悪いです。

4.アナリティカルタイプ
状況やデータを客観的に分析し、慎重に決断を下すタイプです。常に冷静にデータ分析を続けるため、研究職やエンジニア、マーケティング職に多いといわれています。結論を出すのに時間がかかるため、臨機応変な対応を求められる場や、即決しなくてはならない場面では実力を発揮しきれないことが多いです。

ドライビングタイプやエミアブルタイプとは相性が良いですが、理論を軽視し、直感で物事を即決するエクスプレッシブタイプとは仲が悪くなってしまいがちです。

仕事でソーシャルスタイル理論を活用する方法

社員にソーシャルスタイル診断を行えば、特性に応じた人事配置が可能になります。また社員がどのソーシャルスタイルにあてはまるのかを分析することで、各特性を活かしたコミュニケーションがとれるようになります。

まとめ

今回はソーシャルスタイル理論の概要や、職場での活用方法について解説しました。ソーシャルスタイル理論は、人の性格を「ドライビングタイプ」「エクスプレッシブタイプ」「エミアブルタイプ」「アナリティカルタイプ」の4つに分け、各タイプの特性や行動を分析した理論です。

会社で社員を対象にソーシャルスタイル診断を行えば、各特性を活かしつつ、人間関係が円滑になるような人事配置が行えるようになります。

(画像はぱくたそより)

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高野勤一
高野勤一