集中力を高めるポモドーロ・テクニックとは?

2021.01.16

長時間仕事に集中できないと悩んではいませんか。特にリモートワーク中はオフィスほどの緊張感が保ちにくいため、集中力が切れるとすぐにSNSを見たり、漫画を読んだりしてしまうという人も多いのではないでしょうか。

今回は時間を短時間に区切って、集中力を持続させるテクニックであるポモドーロ・テクニックの概要ややり方についてご紹介します。

ポモドーロ・テクニックとは?

ポモドーロ・テクニックとは、25分間の作業と5分間の休憩を4回繰り返す、時間管理テクニックのことを指します。1980年代、当時イタリアの大学生だったフランチェスコ・シリロによって考え出されました。

ポモドーロはイタリア語でトマトを意味します。シリロがテクニックを編み出すときに、トマト型のキッチンタイマーを使用していたため、この名前が付いたのだそうです。

ポモドーロ・テクニックの手順

1.やることチェックシートを作る
まず今日1日のやることチェックシートを作成しましょう。シートには以下の項目を記載して下さい。

・今日の日付
・今日やること
・タスクの開始時刻

2.タイマーを設定する
やることチェックシートが完成したら、タイマーを25分間に設定し、シートにいたタスクをこなしていきます。タスクをこなしている途中は、SNSやメールを見たりせず、タスクに集中しなければなりません。途中で電話がなったり、急用ができたりした場合は、そのセットは終了したとみなし、また1から時間を計り直しましょう。

25分間の間にタスクを完璧に終わらせる必要はありません。ポモドーロ・テクニックは、時間内に仕事を終わらせるテクニックではなく、集中力を持続させるためのテクニックだからです。タスクが中途半端でも、25分経ったら必ず手を止め、5分の休憩を挟み作業を再開しましょう。

3.休憩する
25分間タスクをこなしたら、5分間の休憩をとります。休憩中はストレッチをしたり、コーヒーを飲んだりして過ごしましょう。このときスマホやパソコンを見るのは厳禁です。電子機器は目や脳に負担をかけるため、そのあとの25分間が集中できなくなってしまう恐れがあるからです。

休憩時間はタスクのことを忘れ、しっかりとリラックスすることで、次に25分間も集中してタスクに取り組めるようになります。

4.1~3を4回繰り返す

5.15分から30分の休憩をとる
1~3を4回繰り返したら、15~30分の休憩をとります。このときもなるべく電子機器には触れず、次のタスクがはじまるまで、しっかり脳を休めましょう。

休憩時間ぼんやりとしている間、脳は情報整理をする「デフォルトモード・ネットワーク」という状態になるため、次のタスクをこなす際の生産性をより高めてくれるのです。

6.1日の反省を行う
全てのタスクが終了したら、1日の反省を行います。このとき、どの作業にどれだけの時間がかかったか、タスクの量は適当であったかなどをしっかり振り返りましょう。そうすることで、どのタスクにどれだけの時間がかかるのかや、自分にとってどのくらいのタスク量が適当であるかを把握できるようになります。

ポモドーロ・テクニックを使うメリット

ポモドーロ・テクニックでは、仕事中についついしてしまう無駄な行動を徹底的に排除するため、集中力を損なわず効率的に業務に取り組めるようになります。

またテクニックを使用し続けると、1つのタスクにかかる時間を容易に見積もることが出来るようになるため、1日の段取りを組みやすくなるのも魅力です。

まとめ

今回は、ポモドーロ・テクニックの概要や手順、使用するメリットについて解説しました。ポモドーロ・テクニックとは、25分間のタスク+5分間の休憩を4回繰り返すテクニックです。

テクニック使用中は、SNSやメールを見てはいけないため、無駄にダラダラせず、集中してタスクをこなせるようになります。非常にシンプルで取り組みやすいテクニックのため、集中力を保つのが苦手な人は、仕事や勉強に活用してみてはいかがでしょうか。

(画像はぱくたそより)

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高野勤一
高野勤一