ぼんやりすると仕事がはかどるって本当?
2021.01.16
「ぼんやりするな。」と上司や同僚に怒られた経験はありませんか。一般的に仕事中ぼんやりしてしまうのは、悪いこととされています。注意散漫な状態になり、ミスをしてしまう確率が格段に上がるからです。
しかしぼんやりすること自体は悪いことではありません。意図的にぼんやりする時間を設けることによって、より効率的に業務をこなせるようになるからです。今回は人がぼんやりする理由や、ぼんやりするといいタイミングなどについてご紹介します。
ぼんやりするとは、頭が呆けて何も考えていない状態のことをさします。「ぼけっとする」「ぼーっとする」「放心する」といった表現をする場合もあります。
ぼんやりしている間、脳は「デフォルトモード・ネットワーク」という状態に切り替えられています。この状態に入ると、脳は頭の中の情報を整理したり、危機に備えたりすることに集中します。
ぼんやりすると、脳内の情報が整理されて、考えがまとまりやすくなるため、以下の2つの効果が得られます。
・効率的に仕事をこなせるようになる
・アイデアがひらめきやすくなる
実際にニュートンは、ぼんやりとリンゴの木を見つめているときに「万有引力の法則」を発見しましたし、アルキメデスは、ぼんやりと湯船に浸かっているときに「アルキメデスの原理」を思いついたといわれています。
現代人は、ぼんやりする時間が不足しているといわれています。ひまになると、ぼんやりする前にテレビやスマホをみる人が多いからです。
ビールやチューハイなどの生産を行っている、「アサヒグループホールディングス」が2014年7月に行った、「毎週アンケート」の「ひまになったら何をするか」という問いに対し、45.5%がテレビをみる、39%がインターネットで様々な情報をリサーチすると答えています。
ぼんやりする時間が足りないと、脳が疲弊し記憶力や好奇心が低下しやすくなってしまいます。脳内に取り込んだ情報の整理が追いつかず、脳がオーバーフロー状態になってしまうからです。整理されていないデスクに、どんどん書類が置かれていき、どこにどんな書類があるのか分からなくなっている状態を想像すると分かりやすいかもしれません。
脳の疲弊を防ぐためにも、現代人は意識的にぼんやりする時間を設ける必要があります。
仕事中は以下のタイミングでぼんやりすることが有効です。
・同じミスを何度もしてしまったとき
・考えがまとまらなくなったとき
・忙しいとき
ぼんやりする際は、スマホやパソコンを一切触らず、極力何も考えないよう注意してください。難しい場合はカイロや耳当てなどを使って耳を温めてみましょう。副交感神経が刺激されてリラックスできるため、ぼんやりしやすくなります。
今回は、ぼんやりするのが大切な理由や仕事中ぼんやりするといいタイミングについて解説しました。ぼんやりするとは、物事に集中できず、呆けている状態のことをさします。このとき脳は、「デフォルトモード・ネットワーク」という状態になり、情報整理や緊急事態への備えに注力するようになります。
ぼんやりすると、脳内の情報が整理されるため、仕事の効率を高めてくれます。逆にぼんやりする時間が少ないと、脳が情報を処理できず、記憶力や好奇心の低下を引き起こします。忙しいときや疲れているとき、同じミスをしていまうときは、一度休憩し、ぼんやりすることをおすすめします。ぼんやりする際は、スマホやパソコンに触れないよう注意しましょう。
集中して仕事をする→休憩を入れてぼんやりするというサイクルを繰り返し、メリハリを付けて業務をこなすことで、より効率的に仕事に取り組めるようになります。
(画像はぱくたそより)
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