冬にかかりやすい病気と予防法について

2021.01.06

冬は寒くて乾燥する季節です。冬になると気温が低下して体温が下がりやすくなります。体温が下がることで免疫力が低下します。

また、乾燥していることで細菌やウイルスが空気中に長時間存在し、広く拡散します。免疫力が低下した体に、細菌やウイルスが入ると病気になります。

冬にかかりやすい病気の症状と予防法について紹介します。

インフルエンザ

冬の病気の代表となっているのがインフルエンザです。日本では、毎年約1000万人の人が発症しています。

インフルエンザの症状は、寒気・頭痛・関節痛・筋肉痛・咳などがあり、38~40度の高熱がでます。熱が下がった後も、2~3日はウイルスが残っており、感染の可能性があります。

予防法としては、インフルエンザが流行する前の10~11月くらいに予防接種を行います。また、外出時にはマスクを着用し、手洗いうがいをこまめに行います。

感染性胃腸炎

感染性胃腸炎には2種類あります。細菌性胃腸炎とウイルス性胃腸炎です。細菌性胃腸炎の原因は、サルモネラ菌・黄色ブドウ球菌・カンピロバクター・腸炎ビブリオなどの細菌です。

ウイルス性胃腸炎の原因は、ノロウイルス・ロタウイルス・アデノウイルスなどのウイルスです。感染性胃腸炎の症状は、吐き気・嘔吐・腹痛・下痢・発熱です。

下痢などがひどい場合は、脱水症状を起こし、重篤化することもあります。細菌やウイルスの感染から身を守るため、しっかりとした手洗いや消毒をします。

特に感染した人の嘔吐や排泄物を処理する場合は、直接触れずに、処理後の消毒を徹底します。

マイコプラズマ肺炎

マイコプラズマ肺炎は、細菌に感染しておこる肺炎です。マイコプラズマ肺炎の症状は、発熱、全身倦怠感、頭痛などの全身症状が現れてから少し遅れて乾いた咳がでます。

熱が下がった後も約3~4週間、咳の症状が続きます。予防法としては、細菌による感染を防ぐため、手洗い・うがい・マスクを着用します。

急性上気道炎

急性上気道炎は、一般的には風邪と呼ばれています。症状は、発熱・頭痛・のどの痛み・鼻水・鼻づまり・咳などです。

予防法としては、症状が軽いうちに薬を飲むなどして、水分をしっかり取って安静にします。質の良い睡眠やバランスの良い食事をして、免疫力を維持します。

まとめ

冬にかかりやすい病気の特徴としては、ほとんどが細菌やウイルスが原因によるものです。細菌やウイルスに感染しないための共通の予防法が、手洗い・うがい・マスクの着用です。

そして、ワクチンで予防できる病気については、適切なタイミングでワクチンを接種します。

また、感染性の病気ではありませんが、冬場に気を付けなければならない病気として、心筋梗塞があります。外気が低いと体温を維持するため、血管が収縮します。

収縮した血管に血液を流すために血圧が上がり、心臓に負担がかかって心筋梗塞になります。普段血圧が高い方は注意してください。

病気にならないために、普段から規則正しい生活をして、質の良い睡眠・バランスの良い食事・適度な運動を行いましょう。規則正しい生活により免疫力が高まります。

免疫力が高いと、万が一感染した場合でも重症化を防ぐことができます。寒い冬を健康にすごすために参考にしてください。

(画像は写真ACより)

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高野勤一
高野勤一