クールビズの概要や期間中の服装について解説

2020.12.13

地球温暖化防止策の一環として、環境省が呼びかけているクールビズ。深刻な地球温暖化が問題視される今、多くの企業で取り入れられています。会社でクールビズに取り組む場合、何をすればよいのでしょうか。今回はそんなクールビズの詳しい内容や期間中の服装、クールビズ期間を快適に過ごすために役立つ冷感グッズについてご紹介します。

クールビズとは?

クールビズは、生地の薄い服を着用したり、冷感グッズを使用したりすることで、暑い季節に冷房の使いすぎを防ぐための活動です。環境省が地球温暖化防止策の一環として、2005年から始めました。

天気予報や防災情報を発信している「一般社団法人日本気象協会」が2017年に行った「クールビズに関するアンケート調査」によると、2017年時点で61.5%の企業がクールビズを実施していることが明らかになりました。

クールビズの期間は5月1日から9月30日までで、期間中は室温をおおよそ28度の適正な室温に保ちます。しかし必ずしも28度である必要はありません。日当たりや空調の種類によって、28度では暑すぎる場合があるからです。そのため、社員の体調をみながら、過度に冷えすぎない温度を設定しましょう。

クールビズ推進のための取り組み

環境省は過度な冷房の使用を防ぐために、以下の取り組みを推進しています。

・ブラインドで日光を遮り室内温度が上がるのを防ぐ
・うちわや冷感グッズの使用によって体感温度を下げる
・髪の長い人はまとめ髪にすることによって首回りのムレを防ぐ
・薄手の素材の服を着用する
・こまめにエアコンのフィルターを掃除する
・扇風機の使用で、冷房を室内に行き渡らせる
・勤務時間を早めて涼しい内から仕事を始める
・グリーンカーテンの設置

これらの取り組みを実行することにより、冷房の使い過ぎを防ぐことができます。冷房による冷えは、血行不良や夏バテ、抜け毛の原因にもなるため、クールビズは地球温暖化だけでなく、夏の体調不良も防止してくれます。

クールビズの着こなし

クールビズ期間の服装は企業によって異なりますが、オフィスカジュアルを指定している場所がほとんどです。

ビジネスマンの場合は、ジャケットとネクタイを着用せず、半袖シャツにウォッシャブル素材のスラックスやチノパンを合わせるのが基本です。女性の場合は、ノースリーブやキャミソールなどの露出の多い服は避け、シンプルなブラウスに7分丈以上のパンツやスカートを合わせましょう。

クールビズ期間に役立つ冷感グッズ3選

1.冷感タオル
冷感タオルとは、冷感繊維でできたタオルのことを指します。水で濡らすと、長時間冷たい温度を保てるため、エアコンのあまり効いていない室内や、外での作業時の利用にぴったりです。

2.冷却スプレー
冷却スプレーは、エタノールやメントールを使用して造られたスプレーのことです。衣類に吹きかけると体感温度が下げられます。消臭作用もあるので、汗の臭いが気になる人にもおすすめです。

3.冷感チェアカバー
冷感チェアカバーは、冷感素材で造った椅子用カバーです。長時間椅子に座るときに背中やお尻がムレるのを防げます。

まとめ

冷房の使い過ぎを防ぐために、環境省が推進しているクールビズ。今回はクールビズの内容や期間中の服装、クールビズ期間に役立つ冷感グッズについてご紹介しました。

クールビズとは5月1日から9月30日の間、室内の温度を28度程度に保つ取り組みです。地球温暖化対策の一環ですが、夏の体調不良防止にも役立ちます。期間内は普段よりもラフな服装が許可される場合が多いですが、オフィスカジュアルに則ったファッションを心がけましょう。室内が蒸し暑いと感じる場合、冷感グッズを使用すれば、身体をクールダウンできます。

(画像はぱくたそより)

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高野勤一
高野勤一