意味を知っているようで知らないビジネス用語6選

2020.12.01

仕事中、会議をはじめさまざまなビジネスシーンで耳にするビジネス用語の数々。業界や業種によっては、意味を研修で習うこともありますが、フィーリングで使用している人も多いのではないでしょうか?

しかし正しい意味を知らないまま使用していると、コミュニケーションのすれ違いが生じてしまう可能性があります。今回は、ビジネスシーンで使用する機会の多い、ビジネス用語の基礎知識や使用例について解説します。

1.ニーズ

ニーズとは消費者や顧客、クライアントの要望や需要を意味します。言葉の由来は英単語で必要を意味する「needs」から来てます。主に商品開発やマーケティングを行う場面で使用されることが多いです。

使用例としては、「消費者のニーズをつかんだ商品を開発する。」「このドリンクは、女性の手軽に綺麗な肌を手に入れたいというニーズに応えた商品です。」などがあげられます。

2.ドラフト

ビジネス用語でドラフトは、下書きや設計図、原稿という意味ですが、選抜という意味で使用している人も多いです。プロ野球の選手選抜イベント、「ドラフト会議」が世間で知れ渡っているからです。

ドラフトの使用例として、「会議で使用するドラフトを作成する。」「明日までにドラフトだけでも作っておいて下さい。」などがあげられます。

3.アウトソーシング

アウトソーシングは、自社の仕事を他社に委託するという意味です。具体的には、自社メディアの記事をライターに執筆依頼したり、自社で作っている機械の部品を他社に作ってもらったりすることを指します。使用例として、「他社からのアウトソーシングを引き受ける」「部品作りをA社にアウトソーシングできるか聞いてみる。」などがあげられます。

アウトソーシングに似た意味の言葉として、「インソーシング」と「クラウドソーシング」があります。インソーシングは自社で全ての業務をまかなうという意味、クラウドソーシングはインターネットを利用して、不特定多数の人に業務委託するという意味で使用します。

4.アサイン

アサインは、割り当てや任命を意味する言葉です。日本では、役員相当の重要な役割を与える場合が「任命」、プロジェクトや新規事業のリーダーを任せる場合は「アサイン」を使用される場合が多いです。

ホテル業界では顧客が宿泊する部屋を決めること、IT業界では変数や機能にプログラムを割り当てるという意味で使用されることもあります。主に、「プロジェクトの主任に○○さんをアサインした。」「105号室に○○様をアサインした。」というような使い方をします。

5.NR

社内のホワイトボードで目にする人も多いNRは、「No Return」の略語で、出かけたらもう会社には戻らない(=直帰)を意味します。通信販売業では返品不可( Non Returnable )という意味で使用される場合もあります。どちらの場合も、日常会話ではあまり登場せず、書面で使用するケースがほとんどです。

6.デフォルト

デフォルトは、基準や初期設定という意味です。金融業界では、顧客がお金を返済しないことを指す「債務不履行」という意味で使用されることもあります。使用例としては、「このスマートフォンは設定がデフォルトになっている。」「経営不振に陥ったA社は、○○銀行に対してデフォルトを宣言した。」などがあげられます。

まとめ

仕事中何気なく使用しているビジネス用語は、意味を知らないとコミュニケーションのすれ違いが生まれ、トラブルのもとになる可能性もあります。今回はビジネス用語の中でも、普段よく使用される6つの用語の意味や使い方をご紹介しました。

ビジネス用語の中には、業界によって使用方法が違うものも存在します。そのため、場所やシーンによって正しく使い分けることが重要です。

(画像はぱくたそより)

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高野勤一
高野勤一