福利厚生の種類や導入例について解説!
2020.11.30
会社に新たな福利厚生の導入を考えている人はいませんか。福利厚生とは、企業が社員に報酬や補助金、サービス、休暇などを提供する制度のことです。社員のモチベーションや貢献度をアップさせる効果があるため、ほとんどの企業で導入されています。
社員のニーズに応えつつ、働きやすい職場環境を構築するためには、どのような福利厚生を設けるべきなのでしょうか。今回は福利厚生の概要や種類、導入例についてご紹介します。
福利厚生とは、通常の給与や休日とは別に提供する補助金やサービス、休暇のことをさします。企業によっては「待遇」と呼ぶ場合もあります。制度の目的は社員のモチベーションや企業への貢献度を高めることですが、売り手市場の現在は、企業PRや離職防止のため導入している場合もあります。
人材採用事業を行っている「株式リクルートキャリア」が2020年3月に行った「2020年3月卒業時点 内定状況」によると、大学生の35%は福利厚生が充実していることを理由に、就職先を決めたことが明らかになっています。
福利厚生は大きく分けて、「法定福利厚生」と「法定外福利厚生」の2種類です。
法定福利厚生
法定福利厚生とは、法律で義務づけられている福利厚生です。導入していない企業は社会保険部局によって、強制導入措置がとられます。法定福利厚生の具体的な内容として以下の3つがあげられます。
1.健康保険や介護保険、厚生年金の保険料を企業が半分補助する
2.雇用保険の保険料を企業が3分の2補助する
3.労災保険料と児童手当拠出金を企業が全額補助する
法定外福利厚生
法定外福利厚生は、企業が独自に設けている福利厚生です。法定福利厚生のように必ず導入しなくてはならない訳ではないので、制度の有無や内容は企業によって異なります。例としては以下の4つがあげられます。
1.社員の家賃を一定額補助する「家賃補助」
2.通勤時の交通費やガソリン代を補助する「通勤補助」
3.昼食の提供やランチ代の一部補助を行う「食事手当」
4.出産祝いや結婚祝いなどを支給する「慶弔金支給」
メディア制作やソフトウェア研究を行っている「株式会社アイズジャパン」には「フリーカフェイン制度」というユニークな福利厚生を導入しています。
この制度は、エスプレッソマシンで淹れたコーヒーを毎日無料で好きなだけ飲めるというものです。インスタントコーヒーではなく、エスプレッソマシンを使った本格派コーヒーを採用したのは、社員が本物の味に触れることで仕事の質も高められるようにという理由だそうです。
コーヒーに含まれるカフェインには集中力を高める効果があるため、社員がより効率的に業務をこなせる制度となっています。
ソフトウェアの開発を行っている「サイボウズ株式会社」は、2005年に離職率が28%まで上昇したことをきっかけに、さまざまな福利厚生を導入しました。導入内容としては、最長6年の育児・介護休暇や、お誕生会補助金の支給などがあげられます。その結果、2019年時点で離職者が全体の5%以下にまで減少しました。
社員の労働意欲向上や採用活動のPRに役立つ福利厚生。今回はそんな福利厚生の概要や種類、導入事例についてご紹介しました。福利厚生には、導入が義務づけられている「法定福利厚生」と、企業が独自に設けている「法定外福利厚生」の2種類があります。
法定外福利厚生の内容は企業によって異なりますが、社員のニーズに沿ったものを取り入れることが重要です。
(画像はぱくたそより)
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