仕事中のミスをリカバリーするには?
2020.10.27
ハインリッヒの法則によると、1件の重大な労働災害の背景には、軽度の労働災害が29件、人に危害が及ばなかった事故が300件隠れているといわれています。
これは、小さなミスを放っておくと、ゆくゆくは大きな問題に発展してしまうという意味でもあります。今回はこのような事態を防ぐために必要とされる、ミスのリカバリー方法について解説します。
仕事のできない人は沢山ミスをし、できる人はミスをあまりしないと思われがちです。しかし、実際は仕事ができる人も毎日沢山のミスをしています。人間は必ず失敗をする生き物だからです。
それでは、どのような人が仕事のできる人といえるのでしょうか?結論からいうと、仕事のできる人はミスを上手くリカバリーできる人のことを指します。
実際、仕事のできる人はミスを分析して上手くリカバリーし、再発防止に努めているため、同じミスを繰り返しません。また、リクナビが行ったアンケートによると、ミスをリカバリーできた際、周りからの評価があがった人は約4割であることが明らかになっています。
仕事でミスをした際のリカバリー方法には次の3つがあります。
・迷惑をかけた人に謝罪する
・言い訳をしない
・上司にミスを共有する
どのような些細なミスであっても、職場の人やクライアントに多少なりとも悪影響を及ぼすものです。従って、まずはそのミスによって、迷惑をかけた相手に丁寧に謝罪しましょう。
また、時間を空けずなるべく早く相手の元に謝りに行くことをおすすめします。謝罪は早ければ早いほど誠意があるという印象を相手に与えるからです。
自分のミスで相手を怒らせてしまった場合は、下手に刺激しないほうが良いと考える人もいらっしゃるかもしれません。しかし、相手が怒っている場合でも、謝罪は早ければ早いほど良いのです。理由としては、早めに謝罪に行くと、相手の怒りの程度や何を求めているかを正確に把握できるからです。
当たり前のことですが、ミスをした際の言い訳は極力控えましょう。言い訳をすると、相手に対して無責任な印象を与えてしまいます。また、上手い言い訳でその場を取り繕えたとしても、そのミスが起きた原因や、同じミスを繰り返さない方法を分析しなければ、また同じことを繰り返すことにもなります。
言い訳は、自己保身に繋がることもありますが、長い目でみると自分のためにも今後仕事を続けるうえでもデメリットにしかならないでしょう。従って、起こしてしまったミスの言い訳や責任転嫁はせず、素直に認めた後は、現状の把握や再発防止策の策定に努めましょう。
また、ミスをしてしまった際は、1人で抱え込まず、必ず上司とミスの内容について共有しましょう。なぜなら、1人でミスをリカバリーしようとすると、対応に時間がかかり、結果的に相手にさらに迷惑をかけてしまうからです。
ミスを報告すると、上司の怒りを買うことも少なくありません。しかし、経験を積んだ上司とミスの内容を共有し、力を借りるほうが問題の早期解決に繋がるでしょう。
今回は、ミスのリカバリー方法について解説しました。下記が当記事のポイントです。
・仕事のできる人はミスを上手くリカバリーできる
・ミスをしたらすぐに謝罪する
・ミスの言い訳は長期的にみるとデメリットしかない
・上司とミスの内容を共有したほうが、問題を早期解決できる場合が多い
ミスをした際の対処方法について悩んでいる人は、ぜひ参考にしてみてはいかがでしょうか。
(画像はぱくたそより)
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