コミットの意味と使用場面を徹底解説!
2020.10.27
仕事中しばしば耳にする「コミット」という言葉。何気なく使っているけれど「本当はどういう意味なのかよく分からない」という方も多いのではないでしょうか?今回はコミットという言葉の意味や由来、使用する場面についてご紹介します。
コミットは、主に約束や宣誓、確約を意味する和製英語です。委託や公約を意味する英単語「コミットメント(commitment)」がその由来です。ただ、コミットはIT業界から小売業界まで幅広いシーンで、異なったニュアンスで使用されています。従って、場面や状況毎の正しい使い方や意味が捉えづらい単語と言えるでしょう。
売上ノルマのある販売職や営業職でしばしば使用される「前月比○○倍の売上達成にコミットする」という言葉は、売上達成を必ず果たすというニュアンスで使われています。
しかし、なぜ「売上達成を約束する」という言葉を使わず、あえてコミットという単語を使うのでしょうか?結論から言うと、コミットは約束よりも、責任が伴うという意味を含まれているからです。
また、仕事でコミットすることを習慣づけていると、業績や生産性の向上が期待できます。なぜなら、コミットという言葉には重い責任が伴うため、一度コミットしたことは、必ず遂行しなければならないという気持ちになるからです。
ライザップのテレビコマーシャルでも使われている「結果にコミットする」というキャッチコピー。この言葉には、目標通りの結果を出すために、責任を持って全力で努力するという意味が込められています。つまり、クライアントや顧客に対し、必ず結果を出し目標を達成することを誓っているわけです。
IT業界のコミットは、コンピューター上の処理や変更が反映されることを指します。ちなみに、いくつもの関連した処理を同時に行う、「トランザクション処理」が成功したことを、コミットと表現する場合もあります。
また、IT用語では、コンピューターを動かすのに必要なメモリをコミットチャージ、またメモリが足りないことをオーバーコミットとも言います。
コミットに関連した単語の例として次のようなものがあります。
・フルコミット
・コミットメントライン
・オーバーコミットメント
・デコミット
まずフルコミットは、責任を全うするために全力で仕事をするという意味です。主にコミットをさらに強調したい場面で使用されます。
次に、コミットメントラインとは約束を実行できる範囲と言う意味を持ちます。主に、銀行が融資の期間や金額を示す際に使います。
またオーバーコミットメントとは、自分の担当や権限の範囲を超えて余計なことをしてしまうことを意味します。主に、人の仕事を取ったり、他人の担当範囲に対して、余計な口出しをしてしまったりした際に使用されます。
最後のデコミットですが、これはコミットした目標が達成できなかった場合や、コミットした結果が出せなかったことを指します。コミットには、重大な責任が伴うため、デコミットは、クライアントや職場での信頼に多大な悪影響を及ぼすことを意味します。
ビジネスシーンで、耳にすることの多い、コミットという単語。しかし、業界や使い方によって意味が異なるため、明確な意味が捉えにくい単語でもあります。今回はそんなコミットの、意味や使い方についてご紹介しました。下記が当記事のポイントです。
・コミットは約束や宣誓、確約を意味する和製英語
・ビジネスシーンでは、責任を持って目標を達成する場面で使用されることが多い
・IT用語では、コンピューター上の処理が成功したことを指す。
コミットの意味や使い方について、詳しく知りたい人はぜひ参考にしてみてはいかがでしょうか?
(画像はぱくたそより)
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