通勤時の乗り物酔い 原因や改善策は?

2020.10.22

通勤時、バスや電車、車で乗り物酔いをしてしまう人は少なくありません。車に関するニュースを掲載するメディア「くるくら」が行った、乗り物酔い4択アンケートによると、乗り物酔いをする人は、全体の68.4%に上ることが明らかになりました。今回は、多くの人が悩まされている乗り物酔いの症状や原因、対策について解説します。

乗り物酔いとは?

乗り物酔いは、乗り物の揺れや加速・減速によって、気分が悪くなってしまう症状のことを指します。車に乗った際、耳の奥にある三半規管と耳石器で読み取った情報と、視覚情報にズレが発生することによって引き起こされると言われています。

補足すると、三半規管は頭が回転する際のスピード感や方向を察知する器官、耳石器は身体が平行に加速する際の速さを察知する器官です。 また、乗り物酔いの主な症状として、吐き気やめまい、冷や汗、顔色が悪くなるなどがあげられるでしょう。

乗り物酔いの原因は?

乗り物酔いは、身体が以下のようなストレスを感じている際に起こると言われています。なぜなら、三半規管はストレスに弱く、身体がストレスを感じると不調になりやすいからです。

・苦手な芳香剤や香水の臭い

・過労による疲れ

・体調不良

・睡眠不足

・不安な気持ち

乗り物酔いしやすい人は?

一般的に乗り物酔いは、大人よりも子供の方がなりやすい傾向にあると言われています。なぜならば、子供は乗り物に慣れていないため、耳と目から送られてきた情報を、脳が処理しきれない場合が多いからです。

ただ、乗り物に乗る機会が増えると、脳が乗り物の速さや揺れに慣れるため、大人は子供に比べると乗り物酔いしにくいでしょう。 しかし、以下の条件に当てはまる人は大人になっても乗り物酔いしやすいと言われています。

・今まであまり乗り物に乗ってこなかった人

・乗り物に対して不安を抱えている人

・乗り物に乗る際ストレスを感じる人

乗り物酔いの改善策

乗り物酔いを防ぐには、以下の3つを実行すると良いでしょう。

・リラックスできる服を着る

・唾液の分泌をうながす物を食べる

・乗り物酔いに効くツボを押す

・サングラスをかける

・嫌な臭いの物を避ける

身体を締め付けない服を着ると、身体がリラックスしやすくなり乗り物酔いを防げるでしょう。また、スーツを着ている場合は、ネクタイやベルトを緩め、首元を締め付けるボタンを外すのも有効です。

次に、不調になった三半規管の状態を元に戻すには、唾液を分泌することが有効であると言われています。従って、食べるだけで大量の唾液を分泌できる、梅干しや辛い物を食べると、乗り物酔いを改善できるでしょう。 また、乗り物酔いに効果があると言われている、以下のツボを押すのもおすすめです。

・内関(手首の真ん中付近にあるツボ)

・ちくひん(内側の足首から5㎝ほど上にあるツボ)

・手心(手のひらの真ん中にあるツボ)

さらに、乗り物の中でサングラスをかけるのも有効でしょう。サングラスをかけると目に入っている情報量を制限できるため、結果的に乗り物酔いを防いでくれるでしょう。また気分が悪くなる原因となる臭いを避け、可能であれば車内を換気するなどの対策も有効です。

まとめ

今回は乗り物酔いの症状や原因、対策について解説しました。以下が当記事のポイントです。

・乗り物酔いは三半規管耳石器が読み取った情報と視覚情報のズレによって起こる、吐き気やめまい、冷や汗などの症状のこと

・乗り物酔いはストレスや体調不良などが原因で起こる

・乗り物酔いには、リラックスできる服やサングラスの着用、唾液の分泌をうながす食べ物の摂取やツボ押しが有効であると言われている

乗り物酔いに悩まされている人は、ぜひ参考にしてみてはいかがでしょうか?

(画像はぱくたそより)

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高野勤一
高野勤一