デスクワークは不調の元!正しい姿勢や対処法とは
2020.09.13
多くのひとは、パソコン操作や書類作成などのデスクワークを日常的に行っているのではないでしょうか? 実は、日本人が椅子に座って過ごす時間は平均7時間とされ、世界でもトップクラスのデスクワーク国なのです。
しかし、デスクワークは腰痛や腹痛、血流の悪化など身体に大きな悪影響を与えます。今回は、そんなデスクワークによる健康リスクや、対処方法について詳しくご紹介します。
豪シドニー大学の調査によると、椅子に1日11時間以上座っているひとは、4時間未満のひとに比べて死亡リスクが1.4倍に激増することが明らかになっています。なぜなら、椅子に座る時間が長いと、下記のような身体への悪影響が出るからです。
・運動量の減少による肥満リスクの増加
・同じ姿勢を取り続けることによる血流の低下
・猫背による首や腰への負担増加
特に血流の低下や猫背による悪影響は、甚大です。まず、血流の低下は、糖尿病や肩こり、脳血管疾患の原因となります。また、猫背は首や腰に過剰に負担をかけてしまうため、腰痛や首コリにつながります。さらに猫背の姿勢を長く続けていると、気象の変動によって抑うつ気分やけん怠感が引き起こされる「気象病」を引き起こしやすくなるため、結果的にうつ病になるリスクを高めてしまいます。
デスクワークを行う際は、耳、肩の先端、ももの付け根の3点が一直線になる位置を意識して座るようにしましょう。この姿勢を取ると、美しく身体にあまり負担をかけずにデスクワークを行うことができます。 また、背もたれからは、こぶし1個分離れて座ることも重要です。背もたれを使用すると一見楽に座れるように見えますが、背もたれにもたれかかったままデスクワークを行うと、上体の途中から前のめりになり、首や腰への負担が増加します。正しい姿勢を意識して保つよう心がけると、身体への負担を大幅に減らすことができるでしょう。
正しい姿勢を取ったとしても、長時間のデスクワークはやはり身体によくありません。長時間のデスクワークを行う場合は下記のことを実践してください。
1.1時間に1回ストレッチを行う
ずっと同じ姿勢を取り続けていると血流の悪化や筋肉のこわばりにつながります。長時間デスクワークを行う際は、1時間に1回は、首や肩を回したり、足をゆっくり伸ばしたりするなどのストレッチを行ってください。
ただ、周りの目が気になって、気軽にストレッチすることができないひともいるでしょう。そのような場合は、身体が疲れてきたら、立ち上がったり足首を回したりと、こまめに姿勢を変えるだけでも効果があります。しかし、足を組んだり組み替えたりという姿勢変換は、骨盤を歪めてしまいかえって悪影響となるので、注意してください。
2.休みの日に適度な運動をする
デスクワークを長時間行っているひとは、そうでないひとに比べて運動量が圧倒的に少ないのが実情です。また、運動不足が続くと肥満や腰痛、体力減少によって疲れやすくなるなどの健康リスクが高まります。
従って、デスクワークを長期的に行っているひとは、休みの日に適度な運動を行うのがおすすめです。特に、ウォーキングやランニングなど、デスクワーク中動かさない下半身を中心に動かす運動を行うとよいでしょう。
今回は、長時間のデスクワークが身体に与える悪影響やその改善方法についてご紹介しました。
長時間のデスクワークを行っているひとは、そうでないひとに比べて、肥満や腰痛、糖尿病などの健康リスクが高いことがわかっています。そのため、正しい姿勢を意識し、適度な運動やストレッチによって、身体への負担を減らすことが重要です。
デスクワークを行っているひとは、ぜひ参考にしてみてください。
(画像はぱくたそより)
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