【原因は?】梅雨の時期に起こる眠気やだるさ…乗り切る方法は?
2020.07.30
【原因は?】梅雨の時期に起こる眠気やだるさ…乗り切る方法とは
毎年、人々を悩ませる「梅雨」。
5月病から抜け出し、爽やかな気候も手伝って、やっと新生活に慣れてきたというのに、再び体の不調を訴える人が多くなる時期です。
梅雨の時期は湿度が高く、どんよりした気候が原因で気分が落ち込み「うつ」を発症する人もいます。
また多くの人が勤務中に眠気やだるさを感じ、集中力が途切れ仕事の効率が下がりがちです。
今回は、梅雨の時期に起こる不調の原因や症状、そして梅雨の時期の不調を防ぐ方法をご紹介いたします。
梅雨の時期に起こる不調の原因として、下記のようなものがあげられます。
気圧の変化
梅雨の時期は気圧の変化が激しくなり、低気圧に覆われ、雨が降る日が続きます。
気圧の変化が激しいと、自律神経が乱れます。
自律神経の乱れは、頭痛やめまい、体のだるさなどの体調不良をもたらします。
湿度や温度
人が快適に過ごせる夏の湿度は50~60%です。
しかし、梅雨の時期は、湿度80%以上の日が続きます。
外部の湿度が高いと、体内の水分が外に逃げにくくなり、体の中に溜め込んでしまいます。
同時に体内の老廃物も排出されにくくなることで、むくみや疲労の原因になるのです。
また夏に向けた気温の上昇により、冷たい飲み物やアルコール飲料を多く摂取することで、胃腸の不調をもたらします。
日照時間の減少
梅雨により日差しを浴びない日々が続くと、体内で睡眠ホルモンの「メラトニン」の分泌が少なくなります。
このメラトニンは、日中にしっかりと日差しを浴びることで分泌されます。
しかし、梅雨の時期は日差しを浴びることが少なくなるので、メラトニンの分泌が抑えられ、睡眠障害を引き起こすのです。
同じく、日差しを浴びることで生成される「幸せホルモン」ともいわれる「セロトニン」も少なくなります。
セロトニンの分泌が減少すると、文字通り幸せを感じることがなくなり、ちょっとしたことで落ち込んだり、イライラすることが多くなるのです。
セロトニンの減少は「うつ」を引き起こしやすくなります。
また、日本人の4人に1人が悩んでいるという「偏頭痛」も、セロトニンの減少が原因といわれているのです。
梅雨で眠気やだるさを感じるからといって、仕事をずっと休むわけにもいきません。
梅雨の時期の不調を防ぐためにできることを、ご紹介いたします。
規則正しい生活を
体がだるいからといって休日の起床時間を大幅に遅くしたり、そのために深夜まで起きているといったはや習慣はやめましょう。
早寝早起きをし、休日も出来るだけ仕事のある日と同じ生活リズムで過ごすことを心がけてみてください。
良質な睡眠を
晴れている日は、たくさん日差しを浴びてメラトニンやセロトニンの分泌を促しましょう。
睡眠ホルモンや幸せホルモンが分泌されることにより、気持ちよく眠りにつくことができます。
また、日差しを浴びると適度に疲労するため、体は回復しようとし、自然と深い眠りがもたらされるのです。
適度な運動を
雨が続くと、外に出る機会が減り運動不足を引き起こしがちです。
運動不足は筋肉の衰えにより老化をもたらし、姿勢が悪くなり、疲れやすくもなります。
また、血流が悪くなると老廃物がたまり、風邪をひきやすい、感染症にかかりやすいなど、体の抵抗力が弱まります。
外に出られなくても、室内でストレッチや筋肉トレーニングを行いましょう。
体を動かすと脳が活性化され、ストレス解消につながります。
健康的な食事を
1日を始めるうえで、活力となる朝食をしっかりと摂取するよう心がけましょう。
朝食をとることで、就寝中に下がった体温や代謝が上がります。
さらに炭水化物、タンパク質、脂質、ビタミン類などをバランスよく摂取するようにしましょう。
暴飲暴食、油っこいものや消化の悪いものを夕食にとることを控えれば、胃腸への負担をうんと軽くすることができます。
梅雨の時期は、疲労回復効果が高く、サラッとした口当たりの「豚肉の冷しゃぶ」や「いわしの南蛮漬け」などがおすすめです。
会社に行けないほど、体の不調が続く場合は、他の病気が隠れている可能性もあるので、専門医やかかりつけ医に相談しましょう。
また、何もしていないのに涙が出てくる、死にたくなる、全く眠れないといった症状もうつの可能性があるので、専門医に相談してください。
今回は梅雨の時期に起こる不調の原因と症状、また不調を防ぐ方法をご紹介しました。
ポイントは
・梅雨の時期は、体調不良やうつの症状が起こりやすい
・原因は、気圧の変化や高温多湿、日照時間の減少によるもの
・梅雨の時期の不調を防ぐには、規則正しい生活、良質な睡眠、適度な運動、健康的な食事にあり
今回の記事を参考に、憂鬱な梅雨の時期を乗り切り、少しでも快適なビジネスライフを送れるように心がけましょう。
(画像はPixabayより)
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