梅雨の不調は気象病のせい!梅雨の体調不良と対策について

2020.07.01

梅雨に入ってから気分が沈んだり、体がだるくなったりと心身不調に陥ってしまい、仕事に集中できない人はいませんか?
それは、気象病が原因かもしれません。
今回は、梅雨の不調の原因である「気象病」やその改善方法についてご紹介します。

梅雨の不調は気象病が原因かも?

梅雨の不調は、「気象病」が原因であると言われています。
気象病とは、天気や気圧の変化によって心身に異常をきたす疾患の総称です。

主な症状として、下記のようなものがあげられます。

・めまい
・頭痛
・吐き気
・抑うつ状態
・けん怠感
・腰痛
・関節痛

梅雨の「気象病」による体の不調の原因

「気象病」による体の不調の原因として下記の2点があげられます。

・気圧や湿度の変化によるリンパ液のバランス崩壊
・副交感神経が優位になる

人体は耳にある「圧受容体」によって気圧の変化を感じ取っています。
ちなみに、「圧受容体」は気圧の変化を感知して体内のリンパ液を増減させるセンサーのような役割を担っています。
しかし、梅雨は天気が不安定なため、リンパ液の量が不規則に増減し続けます。

そうすると、体がその変化に耐えられず、頭痛や吐き気、めまいを起こしてしまうのです。

また梅雨の気圧や湿度の変化に耐え切れなくなると、体は「交感神経」か「副交感神経」のどちらかを優位にすることによって体内環境を一定に保とうとします。

体の動きを活発にする「交感神経」が優位になると、肩こりや頭痛の原因となる「ヒスタミン」が分泌されて、体の不調を引き起こします。
また、「副交感神経」が優位になると、体は休息モードに入るため、結果としてけん怠感や眠気といった症状が現れるのです。

梅雨の「気象病」による心の不調の原因

「気象病」によって引き起こされる心の不調は、日光量の減少によるセロトニン不足が原因です。

梅雨になると雨や曇りの日が増えるため、日光を浴びることで分泌される「セロトニン」が減少します。
「セロトニン」は、別名「幸せホルモン」とも呼ばれており、頭の回転を良くしたり精神を安定させたりする効果があると言われています。

しかし、その「セロトニン」が減少すると、抑うつ状態や仕事の能率の低下、不眠、慢性的なストレスというような症状を引き起こします。

上記の理由から、梅雨になると心が不調になりやすいと言われています。

気象病にかかりやすい人の特徴

気象病にかかりやすい人の特徴として下記のようなものがあげられます。

・女性
・猫背の人

実は、女性は男性に比べて「セロトニン」分泌量が少ないのです。
上記の理由から、女性は梅雨の「気象病」にかかりメンタルを崩しやすいと言われています。

また、もともと猫背の人やデスクワークで猫背の姿勢をとることが多い人は、背骨の中を通る自律神経が梅雨の気候や気圧に影響を受けやすいとされています。

したがって上記の条件に当てはまる人は、注意が必要です。

梅雨の不調の改善方法

梅雨の不調を改善する方法として、日光浴と十分な睡眠が有効であるとされています。
なぜなら、日光浴をすると、精神を安定させてくれる「セロトニン」の分泌を促し、心の不調を改善することができるからです。

また、起床後30分以内に日光を浴びると、睡眠を促進するメラトニンの生成がストップするため、眠気を覚ますこともできるでしょう。

ちなみに生成がストップされたメラトニンは、日光を浴びた約15時間後に再び生成されるため、結果的に睡眠の質の向上や生活リズム改善につながります。

また、しっかり睡眠をとることで、睡眠中には「副交感神経」起きているときは「交感神経」が働くというメカニズムが体に定着します。
そうすると、梅雨の気圧や天気の変化による影響を受けにくくなるのです。

さらに、ストレッチや適度な運動を行うことも、梅雨の気象病によるストレスの解消につながります。

まとめ

梅雨に起こる心身の不調は、気象や気圧の変化による「気象病」が原因かもしれません。
しかしこの「気象病」は、日光浴や十分な睡眠をとることなどで予防や改善が可能です。
毎年、梅雨が来るたびに心身に異常をきたす人は、今回の記事を参考に憂鬱な梅雨を乗り切ってみて下さい。

(画像はぱくたそより)

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高野勤一
高野勤一