「明日は雨…また頭痛がする」ひょっとして気象病かも?
2020.04.22
みなさんは「気象病」という言葉をご存じですか?
気象病とは、天気が要因となり引きおこされるさまざまな体調不良の総称のことです。
「台風が近づくと頭痛がする」「大雨が降ると喘息の発作が出る」など、気圧が変わることにより体調の変化を感じる人もいるのではないでしょうか?
それは気象病かもしれません。
今回は気象病とその対処法について、ご紹介いたします。
気象病かなと感じたら、この記事を参考にしてみてください。
古来より天気が人間のからだに与える影響は知られていました。
しかし、現代の気象病は生活習慣や、年々深刻になりつつある自然現象によるものであることが多いと考えられています。
その患者数は年々増加しています。
また、気象病に対しての知識が広まり、自分の頭痛や喘息の症状が気象病によるものだと気づいた人が多いというのも、患者が増加した理由の1つです。
気象病の起因として考えられるのが、気圧の変化によるものです。
その気圧の変化の激しさに比例して、症状もひどくなります。
気圧の変化は、人間のからだや神経にストレスを与えます。
そのストレスに抵抗しようと自律神経は活発に働きます。
そのときに、からだを活発にさせる交感神経と反対にリラックスさせる副交感神経とのバランスが保てなくなります。
自律神経のバランスが保てなくなることで、からだはさまざまな不調を感じてしまうのです。
入浴時にゆっくりと湯船につかり、1日の疲れをしっかりと癒やしましょう。
副交感神経が優位になり、からだをリラックスさせてくれます。
しっかりと朝食をとり、就寝中に下がった体温を上げましょう。
また朝食をとることで、1日を始めるために必要なエネルギーを補充し、脳やからだを活性化させることができます。
炭水化物とタンパク質、脂質をバランスよく摂取することができる、ごはんやパンとハムエッグがおすすめです。
休日であっても平日と同じ時間に起きましょう。
体内リズムが崩れることは、自律神経の乱れにもつながり、気象病を引きおこす原因となります。
また良質な睡眠をとるためにも、寝る前にスマホやパソコンを長時間見ることは避けましょう。スマホやパソコンの強い光は脳を刺激するので、寝つきが悪くなったり、夜中に何度も目が覚めてしまう原因となります。
乱れてしまった自律神経を整えるには、ウォーキングやジョギング、水泳などの有酸素運動がおすすめです。
ゆっくりとした動作を長時間続ける有酸素運動で、体温をゆっくりと上げていきます。
緩やかに上がった体温は下がりにくく、代謝を上げ、不調の起こりにくいからだにしてくれます。
気象病にかかりやすい人は、耳の血流が悪い傾向があります。
耳の奥にある内耳は、気圧の変化をキャッチするセンサーがあると考えられています。
そのセンサーが気圧の変化を脳に伝えることで、自律神経を活性化させます。
このため、ちょっとした気圧の変化にも過剰に反応してしまい、自律神経の乱れにつながり、体調不良を引き起こしてしまうのです。
耳をつまんで優しく引っぱったり、ぐるぐる回してマッサージすることで、耳の血流を良くしましょう。
これまで「気のせいかも」と思われてきた体調不良は、気象病である可能性も考えられます。
天気予報をチェックし、体調が悪くなることが予想できる場合は、早めの予防法で対策をとることも重要です。
また、どうしてもつらい症状があれば、無理をせず専門医を受診し、抗めまい薬や漢方を処方してもらってもよいかもしれません。
いつもより無理をしないスケジュールをたてることも大切です。
(画像はPixabayより)
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