ビジネスシーンでのスーツのマナーとは?

2020.01.29

普段から着用しているスーツですが、スーツのマナーについて、実は詳しく知らない方もいるのでは?

最近はオフィスカジュアルが増え、きっちりとしたスーツを着用しなくても良い会社もありますが、改めてスーツのマナーについて確認してみましょう。

また、新社会人のみなさんは、この記事を読んで、ビジネスマナーの1つであるスーツのマナーを覚えましょう。

スーツのマナー
男女共通編

・ジャケットの着用
男女とも季節を問わず、ジャケットの着用はビジネスマナーです。

夏はクールビズが取り入れられていますが、社外の人との会議や商談の際は、ジャケットを着用しましょう。

・色
ビジネスの場面では、派手な色のスーツは好ましくありません。

一般的には、グレー・紺・ベージュ系の色を選びましょう。

黒のスーツは、フォーマルの場で着用されるものであり、あまりビジネス向きではありません。
しかし、真っ黒ではなく、控えめなストライプが入った黒のスーツであれば、ビジネスの場面での着用も可能です。

男性編

・ボタン
2つボタンと3つボタンは、1番下のボタンを留めません。

3ボタン段返りは襟の裏に隠れている上のボタンは留めずに、中1つを留めます。

また、座るときにボタンは全て外しても構いません。
ボタンを外すことが、失礼に当たるのではと心配になりますが、ジャケットにしわが入るのを防ぐためなので、マナー違反ではありません。

・ジャケット
ジャケットは、肩回りでサイズを合わせます。
肩先をつまんで、1cmつまめるぐらいのものを選びます。

お腹周りはこぶし1個分の余裕を設け、着丈はお尻がちょうど隠れるぐらいで合わせます。

最近は短めの着丈が流行りですが、重要なビジネスの場面にはふさわしくありません。

・パンツ
細身のパンツであれば、靴にちょうど触れる程度の裾の長さが良いでしょう。
一般的な裾幅の場合は、かかとが半分隠れるぐらいが適当です。

長すぎる裾は、だらしない印象と共に、裾が擦り切れてしまうのでやめましょう。

また、センターラインはアイロンやクリーニング店で、しっかりとつけておきましょう。

・シャツ
シャツの袖は、ジャケットから少しのぞく程度が良いでしょう。
本来は、シャツがジャケットの汚れを防ぐために、ジャケットよりも長めになっているのです。

シャツの裾口は、汗や皮脂などで汚れやすいので、清潔を保ちましょう。

本来、スポーツ用のシャツであるボタンダウンタイプは、重要なビジネスの場面では避けた方が良いでしょう。

・ネクタイ
ネクタイの先は、ベルトのバックルにかかるぐらいの長さが1番理想とされる形です。

結び目の下の部分には、くぼみを作り、立体感を出しましょう。

ネクタイピンを用いると、ネクタイが固定できるだけではなく、装飾目的としても効果的です。

・靴
基本的に紐靴か、モンクストラップというベルトのついた靴を選びましょう。

ローファーや外羽根式の仕様はカジュアルな雰囲気になってしまいます。

かかとが崩れていたり、汚れているものは、言語道断です。
常に綺麗に磨いておきましょう。

女性編

・ボタン
女性の場合は、座る、立つに関わらず、ボタンは全て留めておきます。

・ジャケット
ジャケットは腰周りが隠れる程度の長さで、襟があるものの方が、きちんとした印象を持たれます。

・スカート
スカートの丈は、立っているときで、膝が隠れる長さ、座っているときで、膝上10cm程度が理想です。

タイトスカートの場合は、座ったときに裾が上がってしまい、横じわが入ってしまうので、あまりタイトすぎないものを選びましょう。

・シャツ
サイズの合ったシャツ選びが重要です。
サイズが小さいと、胸元が引っ張られてしわができ、ボタンとボタンの間にシャツのすきまができてしまいます。
反対に大きすぎると、ジャケットの中でもたつき、しわができてしまいます。

男性と同じく、長袖を着用し、手首が隠れる程度の長さのものを選びましょう。

また襟はジャケットの中に入れましょう。

・靴、かばん
オフィス内では、3cm以上のヒールのあるパンプスを履くことがマナーとされています。

しかし1日中パンプスを履いていると、足がむくみ、疲れてしまうので、通勤時は歩きやすい靴を履き、オフィスに着いたら履き替えるという手もあります。

またインナークッションが充実し、通気性の良いパンプスもあるので、取り入れてみましょう。

つま先やかかとの出ているミュールやサンダルはマナー違反とされています。

また大きなブランドロゴの入ったかばんは、派手な印象を持たれるので避けましょう。

・ストッキング
スーツスタイルのときは、肌色のストッキングを着用するのが一般的であり、足を美しく見せてくれます。

まとめ

一般的なスーツのマナーをご紹介いたしましたが、いかがでしたか?

業種や会社によっては、カジュアルさを取り入れるスタイルもマナー違反ではない場合もあります。

しかし、社外の人と接する場面もあるので、基本的なスーツのマナーを覚えておくことも必要です。
ビジネスシーンでは、何より清潔感が重要です。

また、サイズの合ったスーツを着用することも、相手に対しての第一印象が違います。

学生時代の「服装の乱れは、心の乱れ」という言葉にあったように、まずはスーツのマナーを心得て、清潔なスーツの着こなしをしましょう。

(画像はPixabayより)

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高野勤一
高野勤一