ディープワーク実践のための5つのTipsで最高の集中力を‼

2020.01.28

働き方改革の施行により、長時間労働の上限規制や、有給休暇取得の一部義務化に対して、企業は様々な対策が必要となりました。

特に、残業時間が月45時間、年360時間を超えた場合には罰則が科せられる恐れもあります。

これに対して企業や社員は、これまでと同じ業務量を、より短い時間でこなさなければならないという必要性が生まれます。

そこで求められるのが「生産性の向上」です。

そして、その生産性の向上で重要となるのが「ディープワーク」です。

今回はその「ディープワーク」についてご説明いたします。

ディープワークとは

ディープワークとは、ジョージタウン大学のコンピュータサイエンス准教授を務めるカール・ニューポートが提唱しました。

認知能力を限界まで高める、注意散漫のない集中した状態での職業上の活動。この努力は新たな価値を生み、スキルを向上させ、容易にまねすることはできない。」という定義です。

またディープワークに対する言葉として、シャローワークを「知的思考を必要としない補助的な仕事であり、注意散漫な状態が多い。新しい価値を生みださず、誰にでも容易に再現できる。」としています。

これらの言葉は、カール・ニューポートの著書「Deep Work: Rules for Focused Success in a Distracted World(日本語版:大事なことに集中する)」の中に書かれています。

具体的なディープワークの実践方法

・マルチタスクを避ける
マルチタスクをできる人は良く評価されがちですが、決してそうではありません。
マルチタスクをしているときは、実はシングルタスクに比べて、生産性が落ちると言われています。

あるタスクから他のタスクへと移る、また元のタスクに戻る、ということを繰り返していると、時間の損失はもちろん、認知能力の損失さえも発生してしまうのです。

よほど緊急性が高い仕事でない限りは、1つのタスクに集中しましょう。
失念の恐れがある場合は、「あとでやる」というメモをつけて、一旦保留事項にしておきましょう。

・詳細なスケジュールをたてる
まずは1週間のスケジュールをたてましょう。
その中で注意したいのが、正しく定義されたタスクのスケジュールをたてることです。

例えば、「予算案をたてる」「プレゼンの資料を作る」などの大まかなタスクではなく、より細分化されたサブタスクを掲示します。

「予算案を作る」をより細分化するのであれば
・財務部の担当者と予算についてのミーティングのアポを取る
・今回のプロジェクト案件に対しての具体的な予算案を提示してもらう
・提示された予算の範囲内で行えるプロジェクトであるかどうかを再考する
・案件に必要な資料の準備を行う

以上のように、1つ1つのタスクを細分化し、ハードルを低めに設定することで、心理的負担が軽くなり、小さな達成感の積み重ねができます。

1週間が終わったら、必ずその週の振り返りを行います。
スケジュールの立て方に無理はなかったか、ディープワークだと思い込んでいた部分にシャローワークが混在していなかったか、など、見直しを行います。

1週間を振り返ることで、改善点と次週への目標が明確になります。

・外部からの情報をシャットアウトする
現在はSNSやメールなど、インターネットツールの普及により、緊急性のない情報でも、簡単に耳に入ってきてしまう状態です。

PC上に1度表示されたメールやSNSの通知は、あっと言う間にディープワークをシャローワークに変化させてしまいます。

業務の生産性を低下させないためにも、メールやSNSの通知機能はOFFにしましょう。

またメールをチェックする時間を始業時、13時、15時、終業時のように決めましょう。
本当に緊急性のある用件なら、相手はメールではなく直接電話で確認をとることが多いものです。

・ルーティンワークにする
朝起きてからの生活規則を一定化させましょう。
そしてそのルーティンワークの中に、ディープワークに入り込むリズムを習慣化させましょう。

最初は、ディープワークの状態に入り込むために、いつ入り込むかなどを決める時間やエネルギーが必要になりますが、毎日練習し習慣化させることで、自然とディープワークを日々の生活にとり入れられるようになることでしょう。

・しっかりと休息する
ディープワークは集中力を必要とします。
仕事から離れたときは、自分なりに1番リラックスできる方法を用意しておきましょう。

ニュースやインターネットのような情報を提供する媒体に頼るものではなく、できるだけ戸外を散歩したり、リラックスできる音楽を聴くといった方法がオススメです。

また日頃のディープワークの集中力をより高めるために、集中力を鍛える体力トレーニングを行うのも良いでしょう。

まとめ

いかがでしたか?
ディープワークは、誰でも簡単に取り入れることはできません。
日々の計画や努力を必要とします。

ディープワークを行うことは、仕事の生産性を高めることはもちろんですが、自己啓発にもつながり、あなたの人生を大きく成功へ導くことも可能になります。

いきなり全てのディープワークの方法を実践することは容易ではないので、まずは、1つずつを実行していくことから始めてみてはいかがでしょうか?

(画像はPixabayより)

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高野勤一
高野勤一