季節の変わり目は体調不良が続く…自律神経の乱れかも?
2019.12.16
日本は春夏秋冬の四季があり、その季節ならではの風景や食べ物を楽しめるので、海外からは「日本の四季は美しい」と表現されています。
しかし、気温や湿度が大きく変化する季節の変わり目は、体調バランスが崩れ、体のだるさや、やる気が出ないなどの不調を訴える人が多いです。
今回は季節の変わり目に体調バランスを崩す理由と、その改善方法についてご紹介いたします。
季節の変わり目は、気温の寒暖差が起こりやすく、また天気も不安定で、低気圧と高気圧の入れ替わりが、頻繁に起こります。
このため、体温を一定に保とうとする自律神経の一部の交感神経が活発に作用し続けることで、体を動かそうとする機能が働き続けてしまうため、体が疲労状態に陥ります。
結果、体のだるさや疲れを感じてしまうのです。
本来、体を動かす交感神経と、リラックスさせる副交感神経が、バランスを保ちながら、体の機能を動かしたり、休息させたりします。
そのバランスをとる機能をつかさどるのが自律神経ですが、気温の変動が大きい時期は、自律神経が正常に機能しにくくなると、体は疲労を感じてしまうのです。
具体的にどんな症状が出たら、自律神経の乱れによる不調なのかを以下にあげます。
「全身の症状」
・倦怠感
・疲労感や熱っぽさ
・朝なかなか起きられない
・食欲がない
・なんとなくふらつきを感じる
「身体的症状」
・めまいやたちくらみ
・耳鳴りや頭痛
・手足の冷えやしびれ
・動悸、息切れ
・便秘や下痢が続く
「精神的症状」
・理由のないイライラ感
・やる気が起こらない
・言いようのない不安に襲われる
・集中力がなくぼーっとしてしまう
・気持ちが沈み突然悲しくなる
季節の変わり目に起こりやすい、自律神経の乱れによる不調の症状は様々ですが、あてはまる項目が多い場合は、以下にあげる改善方法を試してみましょう。
①朝食を必ずとる
朝食をとることで、寝ている間に下がった体温を上げることができます。
1日活動するための、必要なエネルギーをしっかりとることで、脳も体も目覚めさせます。
特に注目して摂取したいのが「ビタミン」です。
ビタミンには体内で生成される量はごくわずかであるため、食べ物から摂取することが重要です。
特にビタミンが豊富に含まれている野菜を多くとることをお勧めします。
②適度な運動をする
自律神経の乱れを改善するのに効果的な運動は、ウォーキングやランニング、水泳などの有酸素運動です。
これらの運動は、激しく筋肉や心臓を動かすのではなく、ゆっくりとした長期的な動作を続けることにより、体温をじわじわ上げていきます。
なだらかに上がった体温は、時間がたっても下がりにくいので、体の代謝を上げるのに非常に効果的です。
③質の良い睡眠をとる
眠る前に、スマホやパソコンを見ると、交感神経が活発化され、寝つきが悪くなります。
体や脳をリラックスさせてくれる副交感神経を優位にするために、ゆっくりとお風呂に入り、軽くストレッチをして、緊張から解放された状態で布団に入るのが理想です。
仕事の休憩時間に短時間の仮眠をとるのも効果的です。
④自分がリラックスできる方法を知っておく
普段から自分がリラックスできる方法をいくつか知っておき、疲れやだるさを感じたら、リラックスの時間を設けましょう。
養命酒製造株式会社調べによると、ビジネスパーソン900人のリラックス方法が、「美味しいものを食べる」が28.1%と最も高く、次いで「音楽を聴く」「筋トレ・ストレッチをする」という結果になりました。
他にも「温泉に行く」や「自然に触れる」など、現代のビジネスパーソンは、自分なりの様々なリラックス方法を持っています。
自分に合ったリラックス方法を見つけ、心身共にリラックスすることで、自律神経を整えることにつながります。
季節の変わり目は寒暖差だけでなく、異動や転勤などの生活スタイルの変化も訪れる時期であり、気圧変動やストレスで、心身共にダメージを感じやすい時期です。
決して「自分が怠けているだけなのかな…」と思わずに、日頃のライフスタイルや、悪い習慣を見直し、自分なりのリラックスできる方法を取り入れてみてください。
(画像はPixabayより)
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