セルフキャリアドックの導入で社員の意欲向上と組織活性化を!

2019.12.10

社員のキャリア形成について、お悩みではありませんか?

若手の社員の離職率が高い
中堅社員は安定しているが、向上心が見られない
育児・介護休業明けの社員の、仕事復帰に対する不安を取り除きたい
シニア社員の活躍の場を広げ、能力を発揮してほしい

このようなことにお困りの企業担当者の方は、ぜひ「セルフキャリアドック」導入をおすすめします。

セルフキャリアドックは、2018年に助成金が廃止されてしまいましたが、現在も制度は残っています。

今回はセルフキャリアドックについてご紹介いたします。

セルフキャリアドックとは?

セルフキャリアドックとは、社員のキャリア形成を促進・支援することを目的にした取り組みのことをいいます。

セルフキャリアドックは、その企業の経営方針に対する課題や、人材育成を行う上での方向性を元に、キャリアコンサルティングとキャリア研修などを組み合わせて行います。

なぜセルフキャリアドックが必要なのか?

世界のIT進化の加速により、環境や人口などの社会全体が変化していく影響で、人々の働き方も大きく変化しています。

その新しい働き方の変化に、企業は柔軟に対応する必要があり、なおかつ、人材育成に取り組み、社員の能力やキャリア開発を高め、企業の生産性を向上させることが重要です。

こうした企業の取り組みを支援するために設けられた制度がセルフキャリアドックです。

セルフキャリアドックがもたらすメリット

社員のメリットは、仕事のモチベーションアップと、自分のキャリア形成に対する意識を向上させることができます。

また企業にとってのメリットは、人材を定着させ、優秀で向上心にあふれた社員により組織内が活性化されます。

各段階別に分けて考察しましょう。

・若手社員:仕事をすることへの姿勢や意欲を向上させ、個人のキャリアに対する意識を明確化することで、職場への定着化を図ります。

・育児、介護休業者:休業明けに、業務をこなすことができるか、家庭と仕事の両立を行えるか、など職場復帰に対して支援します。これにより、離職を防ぎ、職場復帰率を向上させます。

・中堅社員:仕事に慣れてきた反面、モチベーションの低下を防ぎ、自らのキャリア意識を見直すことで、キャリアパスを明確にし、職業人生後半のビジョンを再構成します。

・シニア社員:これまでのキャリアを見直し、新たな目標を再設定することができます。また、高齢者のキャリア支援を行っていることは、企業のイメージアップにもつながります。

セルフキャリアドックの進め方

①キャリア研修
最初にセルフキャリアドックについての説明と、その必要性について話し合います。

ここでは集合形式で研修を行います。

内容は、個々のこれまで携わってきた仕事を全て書き出し、整理するキャリアの棚卸しを行います。
キャリアの棚卸しにより、明確になったものを元に、今後のキャリア目標や、どのようなアクションを取るのかをプランニングします。

②キャリアコンサルティング
専門のキャリアコンサルティングと1対1で面談を行います。

個々の社員の、現在の問題や社内で求められている役割や責任の確認を行います。
それらを基にした、今後の計画や解決策を支援します。

③フォローアップ
組織全体として、社員個人の課題や、組織の課題を解決します。

そのために上司や組織は支援します。

社内でアンケートを実施し、解決策に対する改善の結果を継続的に振り返ります。

経営者が社内にセルフキャリアドックの宣言を行い、社内の意識を向上させることが、セルフキャリアドックの質を上げる重要なポイントになります。

助成金は2018年に廃止されたけれど…

現在、セルフキャリアドックに対しての助成金は廃止になりましたが、セルフキャリアドックは「キャリア形成促進助成金(制度導入コース)」に該当するので、人材育成制度の助成金を受けることができます。

また、専門のセルフキャリアドック導入キャリアコンサルタントが企業を訪問し、キャリア形成支援についての相談を無料で利用することができます。

セルフキャリアドックについてご紹介しましたが、いかがですか?

人材育成には、コストも時間もかかります。

しかし、専門のコンサルティングの支援による社員の働く意欲向上と、助成金を受けられることは、社員の働く意欲向上と、組織の活性化を生み出せるので、導入に対するメリットは大きいです。

ぜひセルフキャリアドック導入を検討してみてはいかがですか?

(画像はPixabayより)

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高野勤一
高野勤一