導入企業急増中!ファミリーデーとは?

2019.12.08

働く人が理想のワークライフバランスを保つために、最近注目されているのが「ファミリーデー」です。

ファミリーデーは、企業に社員の家族を招き、職場を見学したり、業務内容を理解してもらう取り組みのことを言います。
また、社員の家族同士の交流を深めるという目的もあります。

今回はファミリーデーの説明と、開催するにあたっての企画の流れ、注意点などをご紹介いたします。

ファミリーデーとは?

働き方改革の影響により、理想のワークライフバランスを保つために、社員の家族を会社に招待する取り組みのことを言います。

社員の家族が、企業についての理解を深め、普段の仕事内容を知り、どんな人たちと一緒に働いているのかを知ることができます。
また、他の家族との交流を深めることもできます。

ファミリーデーを開催することで、社員の意欲向上や、ファミリーデーを行っているという企業アピールにもつながります。

ファミリーデー開催のメリットは?

企業のメリット

・家族の仕事への理解を深めてもらう
家族に普段の仕事内容を理解してもらうことで、社員に対する尊敬や感謝の気持ちを家族に持ってもらうことができます。

また、企業の取り組みや社会貢献など、普段は知ることができないことを家族に知ってもらう良いきっかけにもなります。

社員は、家族から理解や感謝を得られることで、働くことへの意欲向上につながり、企業は生産性のアップを期待できます。

・社員や社員の家族同士の交流ができる
普段あまりコミュニケーションを取らなかった社員同士が、家族間の交流により、実はお互いの子供が同じ年代だった、などをきっかけに、コミュニケーションを取るようになり、仕事の面でも新しいアイディアや情報を発見できることもあります。

また家族同士の交流でも、急病や家庭の事情で仕事を欠勤する際に、お互いフォローし合える関係を築くことができます。

社員同士の結束力を強くすることは、企業力を高める重要な第1歩になります。

・企業イメージの向上
ファミリーデーを開催していることをHPやSNSで発信すれば、多くの人の目に触れることになり、社員だけでなく、社員の家族も大事にしてくれる企業だということをアピールできます。

企業の顧客や求職者に対してのイメージ向上になり、優秀な人材を確保できる良い機会でもあります。

社員のメリット

・家庭内でのコミュニケーションの向上
ファミリーデーを開催したことにより、家族の間での会話が増えます。

普段の会話の中で、名前しか知らなかった同僚や上司が、実際に会ってコミュニケーションを取ることにより、親近感が増し、会話が更に膨らみます。

また子供にとっては、親の仕事内容に対して、興味を持ち、たくさん質問をしてくることもあるでしょう。

働くことや社会を知ることは、子供にとっては勉強以外でも大切な体験です。

社員の両親を招待した場合、既に定年退職を迎えた両親であれば、現役で仕事をしていた頃との違いに驚いたり、昔を懐かしんだりするかもしれません。

現代のIT機器には不慣れな両親も、その便利さやコンパクトさに、珍しさを感じ、新鮮な1日を過ごしてもらえるかもしれません。

・社員間の新たなコミュニケーション作り
企業のメリットにも挙げましたが、普段はあまりコミュニケーションを取らなかったけど、お互いの家族の共通点を知り、新たなコミュニケーションを取るきっかけになります。

部署が違う社員であれば、普段の業務をより円滑に進めることができるようになります。

また、お互い大事な家族がいることを理解することで、急な欠勤や早退に対しても寛容にとらえることができます。

ファミリーデー開催のステップ

①担当者の選抜・決定
リーダーを1人決め、企画・運営する担当スタッフ、当日の司会進行スタッフなど、各部署に振り分けて担当者を決めます。

②開催日時などの社内ヒアリング
できるだけ多くの家族に参加してもらえるように、開催日時の希望や、参加人数、家族の年齢などを社員にヒアリングします。

ヒアリングした結果を元に、飲食の内容や、どのようなイベントを実施するかを企画します。

③開催日時、ファミリーデーのイベントの告知
ヒアリングした結果を元に、開催日時や飲食の有無、イベント内容などのファミリーデーの告知をします。

また、当日お仕事体験やワークショップなどを開催する場合は、服装なども明記しておきましょう。

④必要な物を準備する
飲食物や、お仕事体験・ワークショップなどで必要になる物を準備します。
急な事態に備えて、数には余裕を持って準備しましょう。

⑤当日の流れをリハーサルする
スタッフの配置や、タイムスケジュールなど、当日の流れをリハーサルします。

ファミリーデー開催の注意点

・子供の安全対策
家族の中には小さな子供もいます。
職場には、大人では気づかない危険がたくさん潜んでいます。
小さなクリップやプリンタのインクなど、誤って口に入れてしまう可能性、ブラインドカーテンの紐やコード類などが首に引っかかる可能性などに気を付け、実際に子供の目線まで下げた状態で、会場を見渡してみましょう。

・高齢の方への配慮
社員のご両親で、高齢の方が来場されることを考慮して、会場の段差やトイレの案内などに気を配りましょう。

・飲食物のアレルギー対策
飲食の提供をする場合は、事前のヒアリングの段階で確認しておきましょう。
また当日は、誤って混同することがないように、十分に注意しましょう。

・セキュリティ対策
社内には、外部に漏れてはいけない文書や情報が存在します。
外部に漏れてはいけないものは、一時的に安全な場所に保管しましょう。

・当日の出勤の扱い
なるべく多くの家族に参加してもらうためにも、当日はなるべく出勤扱いにしましょう。
仕事ではないなら、参加しないという社員が多くては、ファミリーデーの特性を生かせません。

いかがでしたか?

ファミリーデーは家族に対して、企業への理解を深め、興味を持ってもらうことができます。

また社員に対しても、家族から尊敬や感謝の気持ちを持ってもらえます。

双方にとって非常にメリットのある取り組みであると言えます。

開催には、企画や準備が容易ではありませんが、企業の魅力をアピールできる絶好の良い機会であり、社員のモチベーションアップにもつながることでしょう。

(画像はPixabayより)

記事をシェアする

高野勤一
高野勤一