ランチタイム後の眠気に襲われない!カフェインナップ導入で作業効率UP

2019.12.03

働き方改革により月の残業時間は45時間までと決められました。
これにより社員は、効率的に業務を進めることを意識するようになりました。

しかし、お昼休憩後の仕事は、眠気がつきものです。
また、眠気は集中力の低下も招きます。
眠気や集中力の低下に襲われると、効率の良い業務をこなすことができません。

そこでおすすめしたいのが「カフェインナップ」です。

カフェインナップとは、コーヒーや紅茶などのカフェインを摂取して15分ほど仮眠することです。

今回はカフェインナップについての説明や、もたらす効果についてご紹介いたします。

カフェインナップとは?

カフェインナップとは、コーヒーや紅茶、緑茶のようなカフェインが含まれる飲料を摂取し、15分ほど仮眠をとることです。

「ナップ」とは英語で昼にうたた寝をすることです。
リフレッシュ効果が高いとされている、15分~20分の仮眠を「パワーナップ」と言いますが、これにカフェインを合わせてカフェインナップと言います。

カフェインを摂取した20分~30分後に覚醒作用が働くので、昼寝をする前にカフェインを摂取することで、目覚めやすくなり、午後からの仕事の効率を上げようとするものです。

カフェインは寝つきを悪くするのでは?

カフェインには脳を興奮・覚醒させる効果があります。
この効果により、多量に摂取すると寝つきが悪くなると言われている理由です。

しかし、カフェインは摂取後約30分で、血流に乗り、全身に行き渡ります。
化学物質の多くは、血液と脳の組織液との間で物質交換を制限する機構である血液一脳関門の働きにより、脳内に入ることができませんが、カフェインは関門を通過して脳内に入ります。

このように覚醒作用までの20~30分の時間を利用し、すっきりと脳を目覚めさせることができるのがカフェインナップです。

カフェインには脳を覚醒させるだけではなく、注意力や集中力を向上させる効果も持っています。

東京福祉大学短期大学部教授の栗原久氏によると、カフェインによる計算向上能力は、摂取後30分ごろから徐々に現れ、1時間後にピークに達します。
また、その後数時間効果が続きます。

ちょうど午後の業務が始まり出したころに、効果が発揮でき、数時間継続されるので、午後からの業務も、効率よく進めることができます。

カフェインナップを取り入れるポイントは?

・昼寝は15分~30分までに抑える
人間の睡眠には、浅い眠りの「レム睡眠」と、深い眠りの「ノンレム睡眠」を繰り返していますが、眠りについて30分以上を経過すると「ノンレム睡眠」に入ってしまうため、脳も体も覚醒しにくくなります。
昼寝は、カフェインの作用が働く15分~30分以内に抑えましょう。

・目を閉じているだけでもOK
オフィスだと周囲に人もいるし、中々眠りにつけないという人もいるでしょう。しかし、座って目を閉じているだけでも、脳は休めています。
また、周囲の音が気になる場合は、イヤホンでリラックスできる音楽を聴いたり、耳栓を利用しても良いでしょう。
午後の始業時間に遅れないように、アラームをセットしておきましょう。

・カフェインナップは強制ではなく「推奨」を
会社としてカフェインナップを強制してしまうと、「就業」の時間と捉えられてしまうので、あくまでも「推奨」にしましょう。

会社が導入を進めたいのであれば、女性社員に配慮して、空いている会議室などをカーテンで区切った半個室のスペースを用意したり、ソファを設置することも良いアイディアです。

コーヒーや紅茶を飲んだ時の、気持ちをリセットできるリフレッシュ感は、香りや味だけではなく、カフェインの存在も関係しています。

また、眠りを妨げると思われていたカフェインですが、摂取するタイミングによっては、脳を覚醒させ、目覚めを良くするという良い作用もあります。

ぜひカフェインナップを導入して、午後からも効率の良い仕事をこなし、生産性向上につなげましょう。

(画像はPixabayより)

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高野勤一
高野勤一