政子連れ出勤とは?

2019.05.16

近年、子連れ出勤が注目されています。育児しながら仕事したいという人も、少なからずいるのではないでしょうか。あまり社会人に認識されない子連れ出勤。子連れ出勤とは何か、メリットなどをまとめました。

子連れ出勤とは?

国が子供を連れて現場で働く子連れ出勤を助勢するとの方針が、話題になっています。地域少子化対策重点推進交付金の中で新しく比重課題と位置付け、奨励する自治体に対する補助率を2分の1から3分の2に引き上げるというものです。

(画像は写真ACより)
2017年11月、熊本市議会に生後まもない子供を連れて出社した緒方議員が、議長たちから退出を要求し話題になりました。熊本市議会はその後、議場に入れる人の条件を付加した議会規則を提言しました。

結果的に子連れの議員が議会に関与するのを拒絶した考えを表した形です。都市内では、近くの保育園に子供を預けることができず、やむなく車で遠くの保育園まで送り迎えをする人がいます。通勤時に子供を連れて乗車し、迷惑がられるケースは決して少なくないです。

子供と一緒では仕事にならない業務や、子供が安全ではない環境の職場では、子連れ出勤が理想的ではないケースもあります。基本的に、近くの保育園に全員入園できる環境が必要だと言われています。

社会が今最もなくてはならないのは、保育

少子化が進む日本で、未来を担う子供は、社会で育てる必要があります。女性の働き方や社会進出においても、保育は必要と言えるでしょう。

(画像は写真ACより)
2019年10月から保育園の無償化が決まり、地域により入園したい人が増えています。今後ますます保育園の需要は増えていくでしょう。

子連れ出勤の取り入れには意識改革も必要

待機児童問題があるなか、子連れ出勤を取り入れるのは、決して悪いことではないです。ですが、事業所の状況や業務内容はおのおので異なります。

「新しい設備を整備する必要もなく、企業の規模に関わらず取り組める」とは、一概に言えないのではないでしょうか。また、Twitterではこんな声があります。「通勤ではなく、子連れってだけで周りから迷惑がられた。

子連れ出勤なんて無理」「娘と一緒にいたいから子連れ出勤してるけど、そろそろ限界かな」などです。子連れ出勤したいけど、周りの環境がそれを許さないという傾向にあるようです。

子連れ出勤できる職種は限られている

人の命を引き受ける医者、教師、サービス業、看護婦などは子連れ出勤したくても、難しいのではないでしょうか。

また、保育士も、自分の子供の面倒を見ながら他人の子供を見ることは、到底できないでしょう。こうしてみると、子連れ出勤できる業種は、かなり限定されています。

父親は子連れ出勤しないのか?

政府が言う、乳幼児には母親が必要という言葉は、子連れ出勤は母親の選択肢ということを視野に入れているのでしょうか?しかし、子連れ出勤は父親でも可能なのです。母親に社会復帰を促すなら、父親の子連れ出勤も政府は促すべきです。

育児は大変な仕事

赤ちゃんは手がかかるものです。それを仕事している片手間で、お世話ができるのでしょうか?赤ちゃんのお世話をしていては、仕事に集中できないという人もいるでしょう。子連れ出勤している人と、してない人。

この2つが同じ給料では、割に合わないのではないでしょうか。子連れ出勤を勧告する会社、モーハウスの代表取締役、光畑さんは子連れ出勤にはたくさんの意味があると言っています。企業にとっては、働き方の多様性が広がり、募集しやすい、育休後の復帰率が高い、子連れ出勤している方は、育児の悩みがなくなる、世界の中での育児に慣れる、などのメリットがあります。

子連れ出勤は、周りの人が良く思わない節があります。ですが、赤ちゃんを育てながら仕事をすれば、育児の不安は解消されるでしょう。母親の負担を減らすためにも、子連れ出勤への意識を改革するのは必須なのかもしれません。

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高野勤一
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