デキる会社員はココが違う!通勤電車の過ごし方

2019.05.14

毎朝、そして夕方の通勤電車。都会に住む人にとっては苦痛ですよね。すし詰めの車内で揺られながら、ただ下車駅への到着をひたすら待つ、まるで修行のような時間。

そんな通勤時間の過ごし方は人それぞれです。新聞を読んだり、本を読んだり。また、スマホでゲームをしたり、音楽を聴いたり。はたまた、ただボーっと窓の外を見ていたり。どんな過ごし方をしようが、人に迷惑をかけない限り自由です。

ところが、ある民間企業の調査によると、通勤時間を有意義に過ごしている人ほど、今の収入に満足しているそうです。つまり、デキる社員の第一歩は通勤電車の過ごし方から、ということでしょうか。

さて、あなたは通勤時間に何をして過ごしていますか。

有効に過ごしている会社員は3分の1

調査は2018年8月、ビジネスパーソン向けの学習支援事業を手がけるオンラインスクール(東京都千代田区)がインターネットを通じて実施。通勤に電車を利用している東京、埼玉、千葉、神奈川在住の会社員男女500人ずつ、計1000人から回答を得ました。

それによると、「通勤電車内での時間を有効に使えている」と考えている人は34.4%で約3分の1。有効に使えていないと答えた人は29.4%と約3割でした。

有効に使えていると考える人の割合は若い人ほど高く、20代が44.0%でトップ。次いで30代の36.5%です。逆に低いのは40代の30.0%、50代の29.0%でした。また、電車の混雑具合を聞いたところ、電車の混雑は、回答結果にほとんど影響がなかったそうです。

そして、問題の「収入の満足度」ですが、「とても通勤時間を有効に使えている」と答えた人の約6割が収入について「とても満足している」「どちらかというと満足している」と回答しました。

逆に「全く有効に使えていない」と答えた人の6割弱が「満足していない」と回答していて、これは、明らかに相関関係がありそうですね。

通勤電車の中でどう過ごす?

では、通勤時間を有効に使えているという人は、電車内で何をして過ごしているのでしょうか。

「有効に使えている」と思う理由を複数回答で尋ねたところ、最も多かったのが「日々のニュースなどさまざまな情報を取得できるから」で54.1%。次いで「読書や音楽など自分の趣味に時間が使えるから」が40.4%、「ビジネスや経済情報など仕事に関連した情報を取得できるから」が34.9%という結果でした。

みなさん、スマホや新聞、読書などで情報取得に励んでいるようです。

ところで、同社は2018年10月に、通勤電車に関する別の調査を行っています。それは「通勤電車での学びに関する実態調査」。電車で過ごし時間を利用してスキルアップや自己研鑽に励みたいと思っているかどうかを、同じように会社員1000人に尋ねたものです。

調査結果によると、「通勤時間を自分の成長に使いたい」と考えている人は50.1%とほぼ半数。やはり多いのは若い世代で、20代でみると63.5%、30代では62.0%の人が「そう思う」と答えています。一方、50代は39.0%、60代では37.5%にとどまりました。

また、実際に勉強している人に、勉強している内容を聞くと、「自分の会社の業務内容に関連した勉強」が57.4%、英語・英会話が35.9%などという結果になりました。

こうしてみると、若い人ほど電車の中では勉強熱心で、スマートフォンのサイトや本を読んで、仕事に関する情報を収集したり英語を学んでいるようですね。

まとめ・電車の中でも学ぶ姿勢が仕事の成果に

2つのアンケート結果を重ね合わせてみると、毎日の通勤時間を使って勉強したいと思っている会社員は半分いるけれど、実際に勉強しているのは約3分の1。勉強している人の3分の2は、自分の収入に満足している。こんなところでしょうか。

最近は、電車の中で新聞や雑誌を読む人の数が減ったといわれますが、媒体がインターネットに変わっただけで、会社員の多くは勉強しているのですね。

そして、通勤時間を惜しんで勉強する姿勢が仕事の成果につながり、収入にも満足するというのは、今も昔も変わらないということでしょうか。

毎朝の貴重な通勤時間、何もせずに漫然と過ごしていると、「ボーッとして生きてんじゃねえよ」と叱られるかも。

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高野勤一
高野勤一