通勤時間が長いと非効率?通勤時間の平均は
2019.04.12
通勤はサラリーマンにとっては不可欠の行為です。人生の総時間の中でも、会社にいる時間、寝ている時間、家にいる時間を除けば、かなりの割合を通勤時間が占める方も多いと思います。
通勤時間をどのように過ごしているかは、人それぞれでしょうが、1週間、1か月、そして1年を通すと結構大切な時間かもしれません。
総務省の国勢調査によれば、全国平均の通勤時間は37分、東京は1時間程度だそうです。この数字は平均ですから、長時間通勤をなされる方も多いのだと思います。千葉、神奈川から都心に通勤する方の中には、通勤時間が 2時間という人も少なくありません。
総務省の調査では、全国で平成21年に以降に入居した人の通勤時間は平均30分ということなので、理想に近い通勤時間ということになります。東京の場合最も多い、最頻値は43.8分なので、理想よりは少し長くなりますが、許せる範囲ということでしょう。
不動産情報サービスのアットホームの東京、千葉、埼玉、神奈川の20代、39代の賃貸住宅に住み、東京に出勤している一人暮らしの人の調査でも、平均通勤時間は47分、理想の通勤時間は29分、限界は65分という結果が出ています。
職住接近が良いのか、少し距離を置いた方が良いのか、微妙なところですが、通勤時間については働き方改革とも関連して、様々な実験が行われています。
代表的なのが、時差通勤の試みとテレワークです。東京都が7月から約1か月実施したのが「時差Biz」です。働き方改革の一環として、通勤集中時間を分散化する試みで、700社以上の企業が参加しました。
「時差Biz」によって、通勤時間を有意義な時間に変化させようという狙いもあります。この試みは2020年の東京オリンピックに向けた社会実験でもあります。
職場を自宅やサテライトオフィスに持ち込もうというのが「テレワーク」です。NTTがINS実験などを行った1980年代から、IT技術の実験には必ず提案される手法です。
東京都は「テレワーク推進センター」を東京・飯田橋に設置し、テレワークの普及推進を行い、体験やセミナーを通じてワークライフバランスの推進や、企業向けの人材確保などを行っています。
日本の通勤電車の混雑は、世界のニュースでも取り上げられますが、通勤時間の活用もワークライフバランスのテーマです。ビジネスマンは現実の通勤時間をどう過ごしているのでしょうか。
アットホームの調査によると、通勤時間の過ごし方で、最も多いのが「音楽鑑賞」、次が「ネットサーフィン」、「ニュースサイトを見る」など、モバイルデバイスを活用した過ごし方がリストアップされています。
(株)オンラインスクールの調査では、20代のビジネスマンは他の世代に対し、比較的に通勤時間を有効に使っていると答えています。
日本でなかなか普及しないものに「オーディオブック」があります。本の内容を音声で提供するもので、米国のビジネスマンは長時間の車移動の時に良く利用します。それぞれの通勤事情によって、通勤時間の利用の仕方も異なるようです。
通勤時間の利用の仕方は2パターンに分かれます。会社に行く前にニュース等で情報を収集する人たち、そしてもう一つのパターンが、仕事に備えて、仮眠や休息を取るパターンです。
どちらが良いかは別として、日本の通勤を象徴しているかもしれません。
(画像はイメージです)
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