えっ、使っていませんか?採用するときに聞いてはいけないこと

2015.04.13
はじめに

聞かれたくないことは誰にでもあり、それは人によって千差万別でリストにして提示できるような類いのものではありません。採用面接を受けに来る人や、採用して間もない頃の新入社員は緊張し、違う環境に慣れるために我慢もしているでしょう。そんな状況では立場の強い側が配慮しなければならないことはいくつかあります。

セクシャルハラスメントについて

やはり気を遣わなければならないことの一番目はセクシャルハラスメント(以下 セクハラ)でしょう。セクハラは一般的には「性的な言動」が相手の意に反して行われ、不快や不安な思いをさせることです。相手の意に反してと言うことですが、相手の意というのをすべて推し量ることは無理なことです。

やはり一般論に従うしかないということだと思います。採用をする過程でどうしてもプライベートに触れざるを得ないこともあると思います。例えば配偶者のありなしは履歴書などで自己申告されていることですが、色々話をする過程で「なぜ結婚しないか」を問うことになるかも知れません。しかしこれもセクハラの一種となるでしょう。

セクハラに関しては男性から女性にするものだと思い込んでおられるかも知れませんが、女性から男性また同性同士でも成立することなのでそのことにご注意下さい。

思想や考え方

ものの考え方、思想の類いのことも注意した方が良いかと思います。自分に確固とした信念や思想と言ったものをお持ちの方もたくさんいらっしゃるでしょう。

しかしその信念や思想などは多くの場合個人的なもので他人を巻き込む性質ではないことはお分かりのことと思います。あまり強烈にその考え方を主張されるのはトラブルを生む原因にもなるでしょう。

本籍地などの情報

入社後に戸籍謄本など本籍地の分かる書類の提出を求める会社もあるかと思います。入社後に合理的理由があれば提出を求めることは可能とする厚生労働省の通達があります。しかし採用選考時に提出を求めることは違法となりますのでご注意下さい。

入社後の場合でも合理的理由を本人に説明する必要性があります。原則的に提出を求めることはしないとしておいた方が無難かも知れません。これは本籍地によるいわれのない差別を防止する意味合いが強いと言うことです。

本籍地などを口頭で聞くと言ったケースも考えられますが、これは避けた方が賢明でしょう。もし何らかの理由で知る必要があるならば上述のように入社後にしかるべき理由を説明した上で戸籍謄本や戸籍抄本の提出を求めるべきなのではないでしょうか。

まとめ

後でトラブルになるのを避けるために面接などでは慎重に言葉を選ぶべきだと思います。セクハラは男女問わず同性間でも成立します。本籍地の分かる書類の提出や質問は出来るだけ避けるべきでしょう。

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佐藤幸吉
佐藤幸吉