あなたの胃腸は大丈夫?危険サインと改善策とは
2018.07.31
平成28年の厚労省の統計では日本人の死因の第1位はがん、第2位は心疾患となっています。また第4位には脳血管疾患がはいっています。
こうした死因の多くが生活習慣を原因とする「生活習慣病」を原因としています。生活習慣病として分類されるのはがんや脳卒中、心臓疾患などのほか糖尿病や高血圧、脂質異常症や脂肪肝、肥満なども含まれます。
生活習慣病は自覚症状がほとんどないまま進行し、脳や血管など体にダメージを与えます。
糖尿病での喉の渇きや頻尿、高血圧での頭痛やめまいなどといった初期症状がみられることもありますが、ほかの疾患との違いがわかりづらく、血液検査など各種検査を定期的に受けることが発見への近道であるといえます。
脂肪肝や肥満などは直接体に害を与えることはあまりありませんが、放っておくとがんやほかの慢性的な生活習慣病の原因となる可能性があるので注意が必要です。
生活習慣病はもともと「成人病」と呼ばれていた諸疾患です。しかし、その原因が明らかになり生活習慣病と名前が改められることになりました。
病気の原因はその名の通り日々の生活習慣が関わっています。時間や栄養の偏った食事、運動不足、飲酒、喫煙、睡眠不足のほか日常生活でのストレスも病気につながる原因になるとされています。
不規則な生活習慣により肥満や血糖値、血圧値の上昇、を招くことで生活習慣病予備軍へ。更に悪化することで慢性的な生活習慣病へと進行します。
重症化が進行すると、脳卒中や心筋梗塞、糖尿病の合併症など命に関わる状態や看護・介護の必要な状態になってしまう可能性があります。
生活習慣病の予防は「食事」「運動」「睡眠」「飲酒・喫煙など氏鉱物の制限」「ストレス対策」が主なものです。
治療は服薬や生活習慣の改善が主な方法になりますが、病状の進行によって変わることがあります。生活習慣それぞれの改善方法には以下のようなものがあります。
食事
規則正しく3食食べること、野菜など栄養バランスのとれた食事にすること、暴飲・暴食を避けること
といったことに気をつけましょう。
運動
ジョギングや水泳など定期的に運動をすることがおすすめですが、
階段の利用や歩く機会を増やすなど日常生活の中で体を動かす生活を意識するだけでも効果が期待できます。
睡眠
必要な睡眠時間はひとそれぞれですが、7時間や8時間などまとまった睡眠を規則正しくとることが重要です。
飲酒・喫煙
飲酒であれば量を控えて、休肝日を設けるなどの対策が、喫煙であれば、量を減らすことから始めて最終的に禁煙を目指すことが
大切です。
ストレス対策
仕事や生活の中でストレスをためないように、息抜きをする時間や友人とのおしゃべりや運動など自分に合ったストレス解消の方法を見つけるようにしましょう。
また、可能であれば職場環境の異動などストレスとなる原因から遠ざかることも対策の一つになります。
生活習慣病は日々の積み重ねが招く病気といえますが、見方を変えると日々気をつけることで予防することができる病気でもあります。
ここであげた原因をご自分にあてはめて、生活の見直しを行い生活改善から始めましょう。また、生活習慣病は自覚症状が少ない病気です。毎年健康診断の受診を行い早期発見と予防に心がけましょう。
(画像は写真ACより)
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