体がだるい…もしかしたらそれは糖分の摂りすぎかも?

2018.07.18
こんな症状ありませんか

体を動かし過ぎているわけでもないのに「体がだるい、集中力がない、朝起きられない、疲れやすい、忘れ物が多い」といった症状はないでしょうか。

人によっては「冷え性や便秘、耳鳴り、肩こりといった体に症状が現れることや。すぐにイライラする、気持ちが落ち込んでしまう…といったメンタル面の不調が現れる人もいるようです。

もし、合わせてお腹がすいてないのに甘いものが食べたくなる、甘いものを食べないと満足できない、という状態になるのであれば、それは砂糖への依存が原因かもしれません

機能性低血糖かも

砂糖への依存が強い症状は「機能性低血糖」とも呼ばれています。

機能性低血糖とは血糖を調節する能力にトラブルが生じるために、血糖値を引き上げるためのホルモンが分泌され結果としてさまざまな心身の不調を生じる病気のことを言います。

通常は食事をとった後に血液の中の血糖値は急激に上昇し、血糖値の上昇に反応した膵臓からインスリンが分泌されることにより血糖値を下げる方向に働きます 。

しかし、最低ラインを越えて血糖値がさらに下がり続けると体が逆に血糖値を上げるためにさまざまなホルモンを分泌します。

そしてホルモンによって上がった血行値が再びインスリンの分泌によって下がり、
血糖値の値が乱高下することになります。血糖値が上下を繰り返すことで、
心身が興奮状態になりバランスを崩してしまうのです。
また、糖分の摂取の際、脳内麻薬の一種であるドーパミンなどが放出されます。
糖分の摂取と脳内麻薬の放出がひもづくことで結果として
砂糖への依存になってしまう…と言われています

ビタミンBの消費も問題

体に取り入れた糖分をエネルギーであるブドウ糖に変えるときに必要になるのがビタミンBです。

ビタミンBは脳の活動にも必要なもの。脳の興奮状態を鎮めるセロトニンなどの神経伝達物質もビタミンB群を仲介に作られます。

つまり、ビタミンBが不足することで、脳内のホルモンの均衡が崩れイライラしたり、気分が落ち込んだりしてしまうのです。

機能性低血糖への対策
機能性低血糖への対策としては、血糖値を上下させる糖分の過剰な摂取を控えるとともにビタミンB群の摂取を効果的におこなう必要があります。

糖質や脂質の代謝に欠かせないビタミンB2はレバーや牛乳に、脳や神経を正常に保つ働きをするビタミンB1は豚肉やたらこ、ナッツ類に多く含まれているほか、精製前のお米である玄米にも多く含まれています。

ただ、一つのビタミンを多く摂取すれば良い、というものではなく、ビタミンB群は関連して働くのでバランス良くとらなければなりません。

食生活の内容によってはサプリメントなども必要になるかもしれません。

医師の診察も必要

今回ご紹介した症状は、ほかの病気にも当てはまるものが多くあります。気持ちが沈んでしまううつ病一つにしても、人間関係やストレスなど原因はさまざまです。

あまりに続く場合や症状が重い場合には、他の病気も疑われますし、一度、近くのクリニックを受診し、診察を受けて見るのもいいかもしれません。

低血糖が原因だと診断された場合には、専門家のアドバイスに従いしっかりと生活の改善を進めてください。

(画像は写真ACより)

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石原健児
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