育休中の転職は許されているのか?
2018.06.27
子供を育てるためのシステムは社会的にしっかりと構築されつつありますが、その中でも育休は1年も取得することが出来ますし、会社によっては3年といった長い期間お休みすることが可能です。
しかし、これだけ長い期間休暇をとると、自分の環境や状況が大きく変わりますし、夫の仕事の内容が変わってしまって引っ越しを余儀なくされるといったケースも出てきてしまうでしょう。このような状態になると、育休中の転職が必要になってしまいます。はたして、そのようなことが許されるのでしょうか。
可能か不可能かというお話になりますが、復職せずに転職をするのはOKとなっております。つまり、今の仕事に気に入らない部分が多数あるという人や、それよりも良い条件の会社があればチャレンジしてもいいのです。
ただし、復職しないでそのまま転職してしまった場合は会社にいる女性に悪影響を与えてしまう恐れがあります。育児休業給付金をもらった状態で自分の代わりの頑張っている人がいる中、転職することになるからです。法律上はもちろんOKではありますが、会社側への負担を考えると行動しにくくなってしまいます。
それでも、自分がやりたいことがあるという方や、家から会社まで遠く子供の世話まで加えるとなかなか生活が大変という方も多いので、そんな人たちは自分の環境を変えるためにも転職をうまく使うべきです。
育休中の転職で心配になるのは、転職後の育休手当がどうなっているのかです。これがゼロでは転職も難しくなってしまいます。
結論を言えば、雇用保険に加入していることや、2年間で賃金支払基礎日数が11日以上ある月が12カ月以上あることといった条件が多数ありますが、条件をクリアできている人ならばもらうことが可能です。ただし、育休終了後に離職する予定が育休開始時点からあるという人は対象外となります。
さらに、派遣労働者のような契約期間が定められている労働者の場合には、子供が1歳6カ月になるまでに契約満了にならないことや、育休開始時点で1年以上の雇用が継続していることという条件が追加されます。これらの条件をしっかりと満たしている人は、転職後の育休手当をもらえる可能性が出てきます。
これらの条件はなかなかにわかりにくく文字だけで説明されても理解しにくい部分がありますので、ハローワークにて一度説明してもらった方がいいでしょう。自分がもらえる条件に該当しているのか、該当していない場合はどうやったら該当するようなるのかアドバイスをもらってください。
子供の誕生は自分たちの生活リズムや環境に大きな影響を与えるので、転職するときの考え方も大きく変わってきます。
子供が生まれる前までは、とにかく仕事がきつくても給料が欲しいところといった考え方で動いていたとしても、子供が出来たことでお金よりも時間的な余裕が欲しいと感じるようになって働き方を変えたいと考える人もいるでしょう。つまり、優先事項は何にするのかを考えて転職する必要があるということです。
正社員にこだわるという方は正社員採用がある仕事から、残業がない仕事を探すことが重要になります。今では育児休暇や産休について真剣に考えている企業も増えてきたので、正社員雇用でも条件にぴったりなものを見つけられる可能性があるでしょう。
ただし、通勤にかかる距離や時間が大きいと子育ての大きな負担になるので、仕事の内容にのみこだわっている人は注意してください。また、とにかく時短が優先でアルバイトやパートでもかまわないという人ならば、勤務場所などを優先することも出来ます。
しかし、将来設計を考えるとそこで経過してしまった時間が足を引っ張る可能性があるので、自分はどのような仕事をしたいのかをしっかりと考えて職場を選んでください。
(画像は写真ACより)
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