迷惑メールがどうしても届く、どうにかならない!?

2018.05.31
迷惑メールはサーバーかユーザーで処理

迷惑メールを削除するタイミングはメールサーバーに迷惑メールが受信されたときかユーザー側に受信されたときです。

基本的にメールというのは送信者がメールサーバーに受信させて、そのメールを利用している人がアクセスするか問い合わせをすることで受信が完了するという仕組みになっています。

迷惑メールは世界レベルの社会問題になっていますので、メールサーバー側で出来る限り処理する仕組みが確立されています。ほぼメインと言っていいでしょう。

しかし、このメールサーバー側の関所を潜り抜けてくるメールもあるのです。ここで潜り抜けてきたメールがユーザー側のセキュリティソフトやスパムメール設定で駆除されることになります。今回ポイントとなるのは、メールサーバー側から漏れて受信者にまで到達してしまっている迷惑メールの処理についてです。

迷惑メールはフィルタリング処理レベルで対応

迷惑メールをどうにかしたいと考えた場合に、一番に推奨されるのが迷惑メールオプションから設定できる「迷惑メールの処理レベルを上げる」ことです。

やり方は上述したようにツール⇒迷惑メールオプション⇒オプションタブの「迷惑メールの処理レベルを選択してください」を「高」にすることです。このフィルタリングレベルを「高」にすればほとんどの迷惑メールはメールサーバーを潜り抜けても確認されることなく処理されます。

ちなみに、「自動処理なし」にするとフィルタリングはされませんので無条件で受信トレイに残ってしまうでしょう。「低」にすると明確にわかるレベルの迷惑メールは処理されるようになります。

しかし、題名などをごまかしてきたメールはほとんど排除されません。ただし、問題ないメールを迷惑メールとして処理されることもほとんどありません。

先ほど推奨した「高」は「とりあえず怪しいと思われるものは全てフィルタリングする」というレベルになりますので、ほとんどの迷惑メールは届かなくなります。ただし、怪しいものは全部迷惑メール扱いするという設定なので、問題ないメールまでも処理されてしまう確率が高いです。

また、究極的な設定は「セーフリストのみ」ですが、これは「差出人セーフリスト」に登録されているメールアドレスのみが届くような設定なので初めての人とメールのやりとりは不可能になります。個人のアドレスならいいですが、会社のメールではこの設定は使えないでしょう。

それでも届く迷惑メール対策

メールサーバー側の対策とメールのフィルタリング設定でかなりの数の迷惑メールを処理できますが、それでも迷惑メールが送られてくることは多数あります。

実際にこのような設定は迷惑メールを送る側も知っているので、かいくぐり方も学習されてしまっているのが実状です。そこで、個別に対応してもらいたい技が「受信拒否リスト」への追加です。先ほどのフィルタリング設定と併せればこれでほとんど防げます。

やり方は簡単で、送られてきた迷惑メールを右クリックして「迷惑メール」の上にカーソルを置き、差出人のドメインを「受信拒否リスト」に追加を選んでください。

ドメインとは「○○@xxx.ne.jp」のアットマーク以降の「xxx.ne.jp」のことで、会社や企業で統一されているものであり、ここを受信拒否リストに追加することでその会社からのメールそのものをストップできます。

しかし、最近の迷惑メールは進化していてドメインがころころ変わる迷惑メールも存在しているのです。その場合はドメインの共通している部分、例えば「.me」や「.biz」や「.info」を迷惑メールのルール設定で削除するに設定しておけばいいでしょう。

非常に厄介なのが「.com」で来られる迷惑メールで、「.com」をNG設定にしてしまうと問題ないメールも多くはじかれてしまいます。その場合は逆に「差出人セーフリスト」に必要なアドレスを追加して不要なものは削除できるようにしておけばいいでしょう。

迷惑メール対策は鼬ごっこ

メールサーバーやウイルス対策ソフトは迷惑メールやスパムメールへの対策をひたすら練り上げていますが、迷惑メールを送る側もどうやったらかいくぐれるのかを調べながら送ってくるのでいつまでたっても鼬ごっこは続きます。

このような状況ゆえに、いくつかの迷惑メールはかいくぐって到達してしまいますので、うまく迷惑メール設定を駆使して読まないでも排除できるようにしておくといいでしょう。

(画像は写真ACより)

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高野勤一
高野勤一