就業管理と職場環境管理
2015.07.14
就業管理は概ね勤怠の管理と同義に扱われることが多く、従業員の労働時間の管理を指すことが多いと考えます。また職場環境管理は言い換えると作業環境の安全・衛生面の管理ということが出来ると考えます。
就業管理と職場環境管理が十分にされていないと従業員の士気低下、生産性低下などで会社全体の業績に悪影響をおよぼす可能性があります。勤怠管理がシステム化され簡略化されても運用しているのはあくまでも人間ですので自らそれらをチェックし継続的に改善していく必要があるでしょう。
例えば始業や終業を明示的に示していいるかどうかでも随分従業員の受ける印象は違うでしょう。また明確に就業時間に入ったことを示す朝礼の実施は士気を高める効果が期待できます。また朝礼後の短時間ミーティングなどは、その日の作業情報や注意点を伝える意味もあり実施することをお勧めしたいです。
休暇の取りやすさは職場の働きやすさと直結する時代になっています。休暇を有効に利用しアクセントを付けた働き方で生産性を上げる工夫が求められているとも言えます。
勤務に集中するためには十分な休養が必要で、そのための時間が十分に確保できているでしょうか?過剰な連続勤務は労災の原因ともなります。管理監督者は十分に注意を払う必要があると考えます。
繁忙期やピーク時には全員が多くの仕事を抱えています。その状況下で公平性を欠く仕事の配分は感情的なもつれにも繫がりかねませんので十分注意を払う必要があるでしょう。
無駄な作業による生産性の悪化は改善活動で改善される可能性があります。その根本には日常的な5S活動が欠かせないと考えます。
温熱環境や視環境,音環境を快適化したり有害環境源を隔離することは生産性の向上にも繫がる問題ですので十分に留意する必要があるでしょう。
災害発生時や火災などの緊急時に適切に対応できるように,設備の改善,通路の確保,全員による対応策と分担手順を決め,必要な訓練を行うなど,日頃から準備を整えておく必要があります。
定期的な健康診断はもとより、健康のセルフチェックなどの啓蒙を行い従業員の健康に気を配ることは結果的に生産性の向上に繫がることだと考えていただきたいと考えます。
昨今問題化しているメンタルヘルスに対して気を配る必要があります。日頃から医療機関などの情報を入手し対応が可能なように心がけておく必要があるでしょう。
従業員がなんでも言える職場環境づくりをしておかなければ、上記の様な具体的な問題点を監督者や管理職が把握できず結果的には対応がしづらいことになります。労働組合があればその関係も良好なものに保っておく必要があると考えます。
就業管理と職場環境管理、特に職場環境管理の内容は多岐に亘ります。まず従業員の生の声を聞くことの出来る環境を整えることが先決だと考えます。
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