見逃してない?ストレスのサインとは

2017.11.24
ストレスが身体に及ぼす影響

ストレスは目に見えませんが、身体に及ぼす影響は様々です。

朝起きたら力が入らず、起き上がれなかったり、頭がぼーっとしてうまく働かなかったり、仕事のことを考えるだけで不安や恐怖に襲われ、眠気がやってきたりと、様々な兆候が現れます。

ストレスを放置しておくと、うつ病などの精神疾患に発展することもあるため、早めに気付いて対処することが大切です。

ストレスの原因

ストレスには、自律神経の働きが大きく関係しています。自律神経は身体を活発化させたりリラックス状態にさせたりという働きがありますが、胃や腸、内蔵や血管などにも関係している神経です。

自律神経には身体を活発化させる交感神経と、リラックス状態にさせる副交感神経の2つがあり、このバランスが崩れることで、身体に様々な不調が現れるのです。

ストレスのサイン

ストレスのサインには、体に表れるものと、心に現れるものがあります。

体のサインとしては、寝付きが悪くなったり、朝方などの変な時間に目が覚めたりする他、肩こりや腰痛、腹痛など、体の痛みが現れたりします。

また、下痢や便秘になったり、耳鳴りやめまいがしたりというような症状が現れることもあります。

仕事面では、パソコンのタイプミスが増えたり、しゃべる速度が速くなったりという変化もありますから、これまでミスしていなかったのに、急にタイプミスが増えたら、ストレスを感じているサインかも知れません。

一方、心のサインとしては、イライラしたり怒りっぽくなったりする他、急に泣き出したりと、情緒不安定になります。他にも、やる気が出なくなったり、気持ちが塞いで、人づきあいが面倒になったりします。

また、ネットニュースなどを意味もなくだらだらと見てしまうという行動も、ストレスを感じているサインだと言われています。

女性ならではのストレスも

近年は女性でも会社員として働き、結婚しても共働きということが普通になってきました。

その一方、妊娠や結婚を理由に退職を迫られたり、セクハラやパワハラをされたりという、女性ならではのストレスも多いのです。

女性の社会進出が増えたとは言え、未だに男尊女卑の精神が根付いている会社はありますし、女性を卑下するような人が上司にいれば、毎日ストレスを感じながら働くことにもなりかねません。

もしも毛髪がよく抜けたり、肌荒れの悪化、月経が来なかったりといった症状がある場合には、ストレスが原因という可能性が濃厚です。

ストレスへの対処方

では、ストレスが原因で不調が出ている時には、どのように対処すればよいのでしょうか。

ストレスの原因である自律神経を整えるという意味で、食事は非常に大切です。朝はしっかりと食べ、よく噛むことで胃腸を働かしましょう。

こうすることで、寝ている間に優勢になっていた副交感神経から、交感神経へとスイッチが切り替えられ、活発に活動するための準備ができます。

反対に夕食は軽めにします。食事中は交感神経が活発になりますし、消化している間は副交感神経がうまく働かず、身体がリラックスできないためです。

また、消化には3時間ほどかかると言われますから、就寝の3時間前までには夕食を食べ終えておくことが大切です。

さらに、軽めの運動も効果的です。激しい運動は交感神経を活発にしますが、階段の上り下りなど、軽い運動であれば副交感神経を適度に高め、リラックス状態を作り出すことができます。

夜はしっかりと眠り、朝はきちんと目覚めるためにも、食事や運動で自律神経を整えておくことが重要なのです。

ストレスのサインを見逃さない

凝り性ではないのに肩こりや腰痛に悩まされたり、動悸や頭痛に襲われることが増えたりしたら、それはストレスを感じているサインかも知れません。

「気のせい」と片付けず、早めにストレスチェックをし、必要であれば病院で診てもらうことが大切です。

また、自律神経を整えることで身体の調子が楽になることもありますから、無理をせず、自分の身体から発せられるSOSに耳を傾けるようにしましょう。

(画像はpixabayより)

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