産後すぐに復職は可能?気をつけるべき点とは

2017.11.04
産後すぐに復職する場合の注意点

妊娠して産休を取り、子供を産んだ後は、ある程度大きくなるまで家で面倒を見たいという人も多いでしょう。

しかし、家庭の事情や仕事の都合で、産後すぐに職場に復帰しなければならないこともあります。

そんな時、職場や家庭でのトラブルを避け、スムーズに職場復帰するために大切なポイントをご紹介しましょう。

自分にしかできない仕事を作らない

まずは、産休前の注意点です。産後スムーズに職場に復帰するためには、産休前の準備が大切です。

そのためにも、まずは、自分にしかできない仕事を抱えず、誰かに代わってもらえるスタンスを作りましょう。

長年その仕事を続けていると誇りも持てますし、その人独自の方法なども生まれますが、妊娠したら、子供のことを1番に考えることが大切です。

のちのち仕事の引き継ぎなどで困らないよう、早い段階で自分がいなくても仕事が回る環境を作っておくことが大切です。

もちろん、パートナーにも仕事を続けていく意思をきちんと伝え、産後は2人で支え合っていける環境を作ることも欠かせません。

妊娠5ヶ月までに会社に報告をする

次に、妊娠したら、早い段階で会社にその旨を報告することも大切です。

場合によっては配置転換などが必要になる場合もあるため、報告が遅くなれば迷惑をかけてしまうことにもなりますから気をつけましょう。

この時、もしも上司が女性で、出産経験者であれば話が早いです。早めに打ち明けて相談に乗ってもらうとよいでしょう。

上司が出産経験者でない場合や男性の場合には、職場の先輩など、出産経験者のある人に相談をしてから報告するとよりスムーズでしょう。

特に始めての出産では、自分自身も分からないことが多いですから、経験者を頼ることは大切です。

産後休暇後にはすぐ復帰する旨を伝える

こちらも欠かせない連絡です。職場と、産婦人科それぞれに、産後休暇後すぐに職場へ復帰することを伝えましょう。

会社によって利用できるサービスなどは様々ありますから、使えるものは使っておくのが賢いやり方です。

きちんと報告することで、アドバイスや必要書類などを手に入れることができ、しっかりと準備をすることができます。

復職後の話をしておく

職場では、復職後の話を事前に進めておくと、スムーズに復帰できます。

産後は無理をせず、余裕のある勤務体制を組んでもらうことがポイントです。また、この時に想定する余裕は、自分が思っているものよりもオーバーに考えておいた方が安心です。

産後は仕事にも慣れていませんし、育児で忙しくなりますから、復帰前はできると思っていたことが、実際には大きな負担になることもあります。

初めから余裕を持って考えておくことで、少しでも復帰後のギャップを減らしましょう。

産休後に考えてくべきこと

産休前に気をつけるべき点についてお話しましたが、次は産休後です。

産休から復帰した後、産休前と同じ環境で働ければよいですが、部署異動などがあった場合には要注意です。

産休は長期にわたる休暇ですから、現場から離れている時間も長くなり、知らない内に職場環境が変わっていることを考慮しておきましょう。

働く環境が変わると、慣れない仕事で手間取ることもあり、結果的に拘束時間が長くなり、家事や育児に十分な時間を割けなくなってしまうこともあります。

そうなると、パートナーにも負担をかけることになり、家庭ないの環境悪化にもつながりかねません。

そのような状況にならないためにも、産後の復職にあたっては、夫婦で役割分担をし、自分1人で背負いこまないことが重要です。

また、無理をせず、自分のスタンスを決め、どのように働いていきたいのかを、きちんと職場の仲間と共有することで、負担を軽減しましょう。

復職となると、以前の自分の仕事量や能力にプライドがあるため、キャパオーバーになっていても弱音を吐きにくくなります。

しかし、素直に周りを頼ることで、育児と仕事の両立が始めて叶うのです。

無理せず、辛い時には周りを頼ることが、産後もうまくやっていくコツと言えるでしょう。

(画像はPixabayより)

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橋本宏子
橋本宏子