旅館の営業週休3日で利益UP・給与25%UP老舗旅館の働き方改革に学ぶ

2017.09.12
宿泊産業の雇用不足

アドヴァンテージは、加賀市観光戦略部 観光交流課(以下 観光交流課)と一般社団法人加賀市観光交流機構(以下 加賀温泉郷DMO)に対し、経営不振で10億円の負債を抱えた老舗旅館をV字回復させた女将を講師に勉強会を行ったことを2017年9月7日に報告した。

観光交流課と加賀温泉郷DMOは加賀温泉郷経営塾を発足し、宿泊産業における就労環境改善や雇用創出に向けた取り組みを「KAGA ルート」と名付け、採用強化に向けた勉強会を実施している。

老舗旅館のV字回復を知る

神奈川県秦野市の鶴巻温泉・陣屋の代表取締役である女将・宮崎知子氏を迎え、勉強会を2017年9月5日に行った。陣屋はご主人の実家で何代も続く老舗の温泉旅館。その陣屋が10億円の負債を抱えていることを知り、ご主人の実家へ戻りITを活用した経営改革、働き方改革を行い事業をV字回復させた。

元エンジニアのご主人と元OLの女将が事業継承し、圧倒的なスピードによる経営改善を実施し、老舗旅館を再生されるまでの経緯、現場で起こった出来事を赤裸々に語った。宿泊業に「情報の見える化」、「PDCAサイクルの高速化」、「情報の最大活用」による生産性の向上を取り入れた。

製造業では当たり前の取り組みだが、宿泊業で積極的に取り組む事例は少なく再生の原点となった。営業の週休3日という大胆な改革や料理の改革、サービス・オペレーションの改革、施設・設備の改革など、従業員の働く生きがいである「旅館を憧れの職業に」というビジョンの説明があった。

日本一働きたくなる温泉観光都市を目指す

加賀温泉郷経営塾からは、「想像を超える様々な取り組みの話を聞けて良かった」、「すぐに行動に移せる働き方改革」、「経営者と従業員の関係性とその目的を学べた」など前向きな感想が多く寄せられた。

今後は、加賀温泉郷経営塾とアドヴァンテージが連携し、日本一働きたくなる温泉観光都市を目指して、宿泊産業における働き方改革・就労環境改善に取り組み、新規就労者創出を目指す。

DMO:Destination Management / Marketing Organization の略

(画像はプレスリリースより)

▼外部リンク

アドヴァンテージ プレスリリース:
https://prtimes.jp/main/000015929.html

アドヴァンテージ ホームページ:
http://www.ad-vantage.jp/

記事をシェアする

轟吾郎
轟吾郎