「ジョブペアリング」ってなに?活用方法は?
2019.03.29
最近話題によく登る「ジョブペアリング」という言葉ですが、何を意味するか知っていますか?
ジョブペアリングとは、季節や期間が限定された仕事同士を組み合わせることで、年間を通して季節労働者の雇用を確保する制度のことです。
例えば、年賀状の仕分けの仕事は年末しかありませんが、農園での収穫作業など他の季節に行われる複数の仕事を組み合わせることで、絶え間なく収入を得ることができるという効果があります。
ジョブペアリングの制度は、ハローワークが各事業所と労働者の間に入って橋渡しをするもの。
労働者に仕事の紹介をしたり、事業所に労働者に関する情報を提供したりして、マッチングを行います。
ただし、これはあくまで仕事や労働者の「紹介」であって、すべてのマッチングが成立するというわけではありません。
ジョブペアリングの制度を利用しても、その労働者の知識や経験がなければ年間を通して仕事を得れないこともあるでしょう。
「ジョブペアリング」と似た言葉に「ジョブシェアリング」があります。
言葉の見た目は似ていますが、意味はかなり違ってきます。
ジョブシェアリングとは、フルタイム労働者が一人で担当する仕事を、2人のパートタイム労働者が分担して請け負うことを指します。
簡単にまとめると下記のようになります。
・ジョブペアリング……一人で複数の仕事を請け負う
・ジョブシェアリング……複数人でひとつの仕事を請け負う
ジョブペアリングは年間を通して仕事を得たい人向け、ジョブシェアリングは、パートタイム労働者として一定の時間だけ働きたい人向けと言えます。
有期契約労働者と無期限で雇用している労働者の就業規則は違ってきます。
そのため、有期契約労働者向けの就業規則を新たに作成する必要があります。
会社内にいくつもの就業規則があると管理が複雑になるという意見もありますが、有期契約労働者向けの就業規則がなければ、トラブルが起こったときに対応を決めるための拠り所がなくなります。
円滑に労務管理を進めていくために、雇用形態別の就業規則やルールを定めておくことがおすすめです。
有期契約労働者を雇う際の管理のガイドラインがまとめられているものが、厚生労働省から出ていますので参考にすることができます。
「有期契約労働者を雇用する事業者の皆様へ」というガイドラインに有期契約労働者の雇用に関して注意すべきことがまとめられています。
内容は以下のようなものになります。
・安定的な雇用関係に配慮した雇用環境の整備について
・労働条件改善について
・キャリアパスへの配慮について(正社員登用など)
・教育訓練・能力開発の機会について
・法令の遵守や周知について
ガイドラインを読んで疑問があれば、専用番号から電話で相談をするか、ハローワークに直接出向いて相談をすることができます。
このガイドラインを参考にし、ハローワークに質問をしながら、有期契約労働者向けの就業規則を作成していきましょう。
期間限定の求人を組み合わせる「ジョブペアリング」や「ジョブペアリングとジョブシェアリングの違い」について説明しました。
ジョブペアリングを活用することによって、労働者は年間を通して収入を得ることができ、事業所は必要なときだけ労働者を雇うことができるので、双方にとってメリットのある制度です。
早速ハローワークに相談して、ジョブペアリングを活用してみましょう。
有期契約労働者向けの就業規則を作成するのは手間がかかりますが、のちのちのトラブルを避けるためにも事前に作成しておくことをおすすめします。
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