腰痛対策アプリ「ポケットセラピスト」検証開始

2018.03.13
「ポケットセラピスト」の目的とは

3月9日、株式会社バックテックは、労働生産性の向上を目的とする腰痛対策のアプリ「ポケットセラピスト」を、産業医科大学 産業生態科学研究所 産業保健経営学研究室と協同し、腰痛の予防対策として効果検証を開始したと発表した。

また対象は、コニカミノルタ株式会社とグラクソ・スミスクライン株式会社の協力のもと、従業員から参加者を募り、効果を科学的に検証していく。

「ポケットセラピスト」は、医学的エビデンスに基づく最新のアプリ。腰痛タイプ判定アルゴリズムがもととなり、最適な対策の提案や、理学療法士とのチャット相談により、利用者との連携をとり、腰痛の課題を解決するサービスを目指すという。

労働生産性低下(プレゼンティーイズム)の予防と改善

多くの企業が取り組む健康経営。主たる目的の1つに、「労働生産性低下(プレゼンティーイズム)の予防および改善」にあるとバックテックは考える。

日本人労働者約1.2万人を対象とした産業医科大学 永田智久氏の「プレゼンティーイズムの要因を検証」では、筋骨格系障害(カラダの痛み)と精神関連症状(うつや睡眠障害)がプレゼンティーイズムの2大要因であることが発表された。

また、平成29年度の健康経営度調査の項目には、「肩こり・腰痛に伴う生産性低下」の内容が追加。企業による健康経営の一環として、カラダの痛みの対策に取り組む傾向が高まっているとのこと。

そして、「ポケットセラピス」の既存導入先での成果は、労働生産性向上・腰痛軽減・ストレス状態低下・睡眠の質の向上・飲酒習慣改善・運動習慣改善などがあるという。

医学的エビデンスによる質の高いサービス

バックテックおよび産業医科大学は、医学的エビデンスが根拠となる「質の高いサービス」を提供する企業が、顧客企業から選ばれる仕組みと時代づくりが必要との課題意識をもっている。

今後、検証で得られた結果は、国際誌への投稿を予定しており、課題意識を解決する取り組みが先陣となるよう目指していくとある。

(画像はプレスリリースより)

▼外部リンク

株式会社バックテック
http://www.backtech.co.jp/

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