ハラスメントをなくそう!従業員への適切な指導徹底

2017.03.16
ハラスメントの現状

セクハラやパワハラをはじめ、世の中には様々なハラスメントがあふれており、近年大きな問題となっています。職場におけるハラスメントも年々増加傾向にあり、現在労働問題の中で相談件数が多いです。

発生を防止しなければならない

ハラスメント対策は事後対策ももちろん必要ですが、それだけではハラスメントはなくなりません。ハラスメントをなくすためには未然に防ぐ必要があります。

ハラスメントを未然に防ぐには、ハラスメントを意識した行動をさせる必要があります。具体的にどのような行為がハラスメントに該当するのかを周知して、そのような行為を制限させるのです。

指導は具体的に行うこと

ハラスメントに関する知識を与えるために、ハラスメント防止研修を開催する企業がほとんどだと思います。研修の担当者が正しい知識を身に付けておくことはもちろんですが、書面を配布して口頭で説明するだけでは不完全です。

研修が具体的なものでなければ、参加者に正しく知識が伝わりません。研修を開催するときは、図解を用いたリーフレットやビデオ再生など理解しやすいよう工夫が必要です。また、研修は雇用形態を問わず全従業員を対象にしましょう。

私情をはさんではいけない

職場で発生するハラスメントはパワハラが大部分を占めます。ハラスメントをなくすためにはパワハラ対策を欠かせてはいけませんので、部下への教育方法も指導しておく必要があります。

業務の過程で部下を叱る場面は少なからずあります。そのときに気をつけなければならないのは、決して感情に任せて怒ってはいけないことです。目的を持って叱ることは部下のためになりますが、感情に任せて怒ることは部下のためになりません。

コミュニケーションが肝要

しかし、感情をコントロールすることは容易なことではありません。少しでも怒りを抑えることができるように、アンガーマネジメントを研修に加えることも大切ですが、従業員同士コミュニケーションをとる時間を与えることも欠かせません。

仮に、相手に怒りをぶつけられたとしても、コミュニケーションがしっかりとれており、相手がどのような人間か理解できていれば、パワハラという認識までは至らないでしょうし、その後のフォローもしやすいです。

ハラスメント対策は、例えば罰則を就業規則に盛り込むことや相談窓口を設置するなどの形式的なものだけでは何の効果も生じません。講じた措置がきちんと機能しなければならないのです。

研修などを通じてすべての従業員がハラスメントに対する知識を習得し、ハラスメントゼロを目指して業務に携わるよう導くことも雇用主の責務の一つです。

(画像はイメージです)

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