仕事にもクッションが重要!椅子用クッションの選び方

2023.05.27

食事、勉学、仕事と日常の様々な場面で椅子を使います。誰しもが高頻度で使用する椅子ですが、何度も座りなおしてしまう、または腰痛に悩まされている等のトラブルを抱えている方も少なくありません。

今回はそんなお悩みを解決する「椅子のクッション」についてまとめてみました。

クッションの必要性

そもそも仕事や作業中にクッションは必要なものなのか、クッションを使うことで何かメリットはあるのでしょうか。

実は、クッションを見直すことは腰痛の緩和や予防につながります。座る姿勢は腰痛と深い関わりがあるので、クッションを使用することで、座るときの姿勢を正すことによって腰への負担がかかりづらい座り方を身につけ、腰痛を改善する効果があるのです。

しかし、自分に合っていないクッションを使用していると、短時間で何度も座りなおしたり、長時間のデスクワークによって腰痛を引き起こしてしまったりといった弊害が起きてしまいます。では、椅子のクッションの正しい選び方とはどのようにすればいいのでしょうか。

クッションの選び方

クッションを選ぶ際に注目してほしいのは、「体圧をしっかり分散してくれるか」と「よい姿勢を保つことができるか」の二点です。特に一点目は体圧分散性が重要になっています。

「体圧分散性」とは身体にかかってしまう圧力=体圧を散らし、局部への負担を抑える性質を言います。体圧がかかったところは血管が圧迫されることによって血行が悪くなってしまい、身体はそれを無意識に改善しようとします。長時間椅子に座っていた際に何度も座りなおしてしまうのはこのためです。

各部分の点にかかった圧力を面で分散させ無理のない圧力で支える、このよいバランスをキープすることが「体圧分散性の高さ」につながってくるのです。

クッション素材及び形について

クッションの選び方は何を重視しているかで変わってきます。安定感や汎用性、手入れのしやすさも人によっては選ぶポイントの一つです。メリットデメリットも含めて、以下にまとめたので、ぜひ活用してください。

1.特にこだわりはないがクッションが欲しい方

何でもいいからとりあえずクッションが欲しいという方は「綿クッション」がおすすめです。デザインや形、大きさの種類が他と比べて豊富でありインテリアにも合わせやすいのがメリットです。

ただへたりやすい、体圧分圧性に乏しいなどのデメリットもあります。ただどこにでも売っているものであり、求めやすい金額で手に入るのでかなりお手軽です。

2.座り心地重視の方

やっぱり座り心地が一番でしょ!というあなたには「ゲルクッション」がおすすめです。身体の重心によって形を変えるハニカム構造のゲルがお尻にフィットし心地よく机に向かえることでしょう。

蒸れにくいのもポイントです。ただ構造の問題で少し重いのがデメリットです。場所を変えて使用したい場合は不向きかもしれません。

3.お尻への負担が気になる方

沈み込んだお尻をやわらかく包み込み長時間座っていても疲れにくい、「低反発ウレタン」もチェックしてみましょう。蒸れにくく、洗えないため一定期間で買い替える必要があるため、注意しましょう。

4.腰の冷え対策をしたい方

冬の寒い時期や冷え性のあなたには「マイクロビーズクッション」がおすすめ。フィット感と保温性に優れています。

ビーズを補充できるタイプだと長く使い続けられることも可能です。ただ体圧分散性には優れていないので、そこは注意が必要になります。

5.姿勢の安定感が欲しい方

「骨盤矯正クッション」がおすすめです。骨盤矯正に特化しているため、座るだけで下半身の血行や冷え性などの改善も期待できます。

ただ、使用方法が分かりづらく、また自分のお尻のサイズとズレが生じやすいことが難点です。

6.腰痛を改善したい、予防したい方

「高反発クッション」がおすすめです。反発性が低いためお尻が気持ちよく沈むのが特徴です。ただ沈み込みが低反発と比べ激しい分、正しい姿勢を維持しにくくなります。

少し座りなおしただけでお尻と座面に隙間が生じ、腰痛を予防するのに効果的な「骨盤を立てた姿勢」(お尻の部分が座面に密着し骨盤の角度を意識できる体勢)が崩れてしまいます。

【姿勢がすぐ崩れてしまう方】座面がやや前傾した形を使用しましょう。背中用クッションや骨盤サポートタイプを併用すると効果的です。

【肛門付近の負担を軽減したい方】ドーナッツクッションや切れ目があるクッションを選びましょう。こまめに身体を動かすのも効果的です。

また、滑り止めや固定器具の有無、洗濯機で洗える表記がついているか、カバーが取り外しできるのか等も使用用途に合わせてチェックしましょう。

クッションを使用する際のポイント

同じクッションでも組み合わせる椅子によっては相性が合う・合わないがあります。どのタイプの椅子に利用するのかを視野に入れてクッション選びをしましょう。

例えば「座面が低い椅子」には低反発やジェルなど薄いクッションがおすすめです。このような椅子はクッションの厚みに影響されやすく厚すぎると座面と太ももに隙間ができることによって座り心地が悪くなります。

椅子とデスクの高さを考え適切な高さのものを選ぶことも大変重要です。自然に座って足が床につき、膝が90°程度曲がる状態で座ることによってクッションの効果を高めることができます。

まとめ

リモートワークが進む今、快適なデスクワークをおくる重要性がますます高まっていくことでしょう。そのためにもクッションの選び方が大きなポイントになることは間違いありません。

ぜひ「体圧をしっかり分散してくれる」かつ「よい姿勢が保たれる」クッションを選び快適な生活をおくってください。

(画像はpixabayより)

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石藤明人
石藤明人