社員の生産性向上の鍵はオフィス環境?オフィス環境改善のポイントを解説!

2022.04.29

働き方改革の一環として、働きやすさを重視したオフィス環境の整備があげられます。オフィス環境が悪いと、集中力やモチベーションが低下するため、社内全体の生産性が下がってしまいます。

生産性や効率性を高めつつ快適に仕事ができるようなオフィス環境を整えるにはどのような工夫をすべきなのでしょうか。今回はオフィス環境を改善する際にチェックするポイントについて解説します。

オフィス環境が社員に与える影響

「一般社団法人日本オフィス家具協会」が2017年3月に発表した「オフィスワーカーから見た、オフィス環境ニーズのトレンドを探るための調査の実施と、分析結果を踏まえた提言・提案」によると、71.4%の人が、オフィス環境が仕事の成果やモチベーションに影響を与えると回答していることが明らかになりました。

この結果から、社員がモチベーションを維持しながら、質の高い仕事をするためには、快適なオフィス環境が必要不可欠であることがわかります。

オフィス環境を改善する時に確かめる3つのポイント

オフィス環境を改善する際には、まず以下の3つのポイントを確認しましょう。

1.椅子の高さ
まず、社員の体格に椅子の高さが合っているかを確認してみましょう。体格に合わない椅子に座りつづけると姿勢が悪くなり、肩こりや腰痛の原因になってしまうからです。

深く腰掛けた際に、両足が地面にしっかりとつく程度が適切な椅子の高さです。社員一人一人に合った椅子を準備するのは難しいため、会社の椅子を調節機能がついたものにし、社員自身に調整してもらいましょう。

2.オフィスの明るさ
オフィスの照明が暗すぎたり明るすぎたりすると、目に負担がかかってしまいます。そのため、目に負担のかかりにくい、適切な明るさに調整する必要があります。適切だと感じる明るさは、人や職場によって様々ですが、日本の標準を定める「JIS規格」ではデスクの上が750㏓程度の明るさが適切であると定めています。

3.オフィスの空調
暑すぎたり寒すぎたりするオフィスは、体調不良や能率低下の原因となります。エアコンを使用して快適な温度に保つよう心がけましょう。

人が快適に感じる空調温度は、冷房の場合は25~28度、暖房の場合18~22度であるとされています。また事務所内の衛生基準を定めている「事務所衛生基準規則」では、空調が調節できる場合、オフィスの室温を17度以上28度以下に保たなくてはならないことが定められています。

人が快適に過ごせる湿度は、40~60%と言われています。この範囲を上回ったり下回ったりしている場合は、加湿器や除湿機を使用し、快適な湿度になるよう調整しましょう。

オフィスに観葉植物を置くのも有効

オフィス環境を改善する際、オフィスに観葉植物を置くのも有効です。観葉植物にはリラックス効果や空気清浄効果があるからです。

オーガスタやアレヤカシなどの大きめの観葉植物をオフィスにいくつか設置するのもよいですが、エアプランツやコチレドンなどの小型観葉植物を社員のデスクの片隅に設置するのもおすすめです。

まとめ

社員の集中力やモチベーションがあがらないことに悩んではいませんか。もしかしたらそれは、オフィス環境に原因があるのかもしれません。今回はオフィス環境が社員に与える影響や、オフィス環境を改善する際に確かめるポイントなどについて解説しました。

オフィス環境は、社員の成果やモチベーションに影響を及ぼします。そのため、オフィス環境改善はモチベーションや生産性を向上させるのに役立ちます。オフィス環境を一気に改善するのが難しい場合は、椅子の高さやオフィスの照明、温度など改善しやすい部分から見直していくことがおすすめです。

(画像はぱくたそより)

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高野勤一
高野勤一