雑音が気になって仕事に集中できない!原因と対処法は?

2021.10.05

在宅ワーク中、家族のはなし声や生活音、外部の音が気になって集中できないと悩んではいませんか。せっかく集中して仕事をしたのに、雑音が聞こえるたびに集中力をそがれていては、イライラしてしまう人も多いのではないでしょうか。

今回は雑音でイライラしてしまう理由や、雑音対策グッズについてご紹介します。

雑音は実は集中力をあげる

2018年、当時大阪府立高津高等学校の生徒であった亀井美保さんは「聴覚が集中力に及ぼす影響」という研究を行いました。

この研究は、18人の生徒に以下の4種類の音を聞いてもらいながら、グリッドエクササイズ(10×10のマスの中に並んだ100個の数字を小さい順に丸で囲んでいくエクササイズ)を行ってもらい、その成績を比較するというものでした。

・環境音(雨が降る音や川のせせらぎなど生活中聞こえる音)

・無音(図書館や自習室と同レベルの静かな環境)

・イヤホンをして聞くBGM

・スピーカーから流れるBGM

調査の結果、成績順位は「スピーカーから流れるBGM」「環境音」「イヤホンから流れるBGM」「無音」の順となったことが明らかになりました。

雑音が気になる2つの理由

1.耳は無意識に音を探す習性があるから
普段は全く気にならないのに、図書館や自習室に行くと、横の人がシャーペンのノックボタンをカチカチと押す音や、鼻息が気になってイライラした経験はありませんか。

実は耳は無意識の内に音を探す習性があるのです。そのため静か過ぎる環境の中で仕事をすると、聴覚が過敏になり、キーボードを叩く音や外部から聞こえる小さなはなし声などの些細な音に集中力を奪われてしまうのです。

2.はなしている相手が自分に関係のある人物だから
カフェでたくさんの人のはなし声を聞いても何も思わないのに、オフィスや自宅で、従業員や家族のはなし声を聞くと、仕事に集中できなくなる人はいませんか。両方とも同じはなし声なのに、なぜ後者の方は気になってしまうのでしょうか。

結論からいうと、従業員や家族は、自分に関係のある人達のため、彼らの声を聴くと「もしかしたら自分に関係あるはなかもしれない」という意識が働いてしまうからなのです。

雑音を気にせず仕事に集中するためのグッズ

ホワイトノイズマシンホワイトノイズマシンとは、集中力を高める効果があるといわれている「ホワイトノイズ」をつくりだすための機械です。ホワイトノイズの例としては、電子音を合成した「電子ノイズ」や、ファンを回転させて作る「ファンノイズ」などがあげられます。

あえて音を流すことによって、悪質な雑音を気にせず、仕事に集中できるようになります。

ノイズキャンセリングイヤホン
ノイズキャンセリングイヤホンは、周りの音を分析し、それを打ち消す音である「逆位相」を発生させて、雑音を打ち消すイヤホンです。

電車や飛行機が発する騒音の打ち消しに特化したイヤホンや、人のはなし声を消してくれるイヤホンなどもあるため、自分の気になるノイズに合ったイヤホンを選ぶのがおすすめです。

まとめ

今回は、雑音が気になって仕事に集中できない理由や、気になる雑音を消すグッズについてご紹介しました。パソコンのタイピング音や人のはなし声などの雑音が気になってしまう理由として以下の2つがあげられます。

・人の耳は無意識に音を探す習性があるから
・はなしている人が自分に関係のある相手だから

それらの雑音を消し、集中力を保つには「ホワイトノイズマン」や「ノイズキャンセリングイヤホン」の利用がおすすめです。それらの機械を使用することで、自宅やオフィスで雑音に邪魔されず、集中して仕事に取り組めるようになります。

(画像はぱくたそより)

記事をシェアする

高野勤一
高野勤一