仕事のコンプレックスを自信に変えるたった5つの方法

2021.07.02

「仕事でどんどん出世したい!」「自分が考えた企画で大ヒット商品を作りたい!」

そう思っていざ入社を始めたけど、なぜか仕事がうまくいかないと感じる場面もあるでしょう。しかし、仕事がうまくいかない日々が続くと、いつしかその感情は「自分は他人よりも劣っている」という劣等感へと変化してしまいます。

今回は、仕事で感じるコンプレックスを自信に変えるたった5つのコツをご紹介いたします。

コンプレックスとは

コンプレックスとは心理学用語であり、さまざまな感情が複雑に絡み合って形成される複合体を意味します。

本来はネガティブな感情を表すものではありませんが、日本においては、「劣等感」と同義語にあたる表現として用いられることが多いです。

仕事におけるコンプレックスの種類と特徴

自己能力
「同僚はおろか後輩の方が優秀すぎて、自分だけついていけない」「要領が悪く誰からも期待されていない」など、他人と比較して自分の能力を低く評価してしまうことが特徴です。

学歴
「難関大出身者が多い中、自分は偏差値の低い大学出身」「大卒ではない」など、学歴に対してコンプレックスを感じている人は多いようです。

企業の知名度
「有名企業ではない」「中小企業で従業員数も少ない」と、企業の知名度やブランドイメージにコンプレックスを感じる人は少なくありません。

待遇
「同じ大学を卒業した人は、自分に比べて給料を2倍もらっている」「派遣社員だから契約を切られたらそれまで」と、待遇面で引け目や不安を感じている人もいます。雇用が不安定な昨今では、特にコンプレックスを感じやすい点です。

仕事内容
「工場で単純作業をしている。毎日同じことの繰り返し」「夏は暑く、冬は寒いという過酷な環境で働いている」など、給与や企業の知名度は高くても、仕事内容にコンプレックスを感じている人もいるようです。

コンプレックスを自信につなげる5つの方法

劣等感による決めつけをしない
学歴や会社の知名度、肩書きなどに劣等感を持っている人は、逆の立場になったとき、自分より学歴や肩書きが低い人に対して優越感を抱いているということになります。

社会人として本当に優秀かどうかは、知名度や学歴では評価しにくいものです。また、頑固な劣等感が自分の能力のストッパーになっていることも考えられます。劣等感による評価の決めつけはやめて、今、自分が持つ能力に目を向けましょう。

失敗を恐れない
「失敗したらどうしよう」は誰もが思うことでしょう。この背景には「失敗」=「能力がない」という図式ができがっているのです。

能力は生まれ持ったものと思いがちですが、実は訓練して伸ばすことができるのです。

失敗することは成長への始まりだと捉えましょう。そのように捉えることができるのも「能力」の1つなのです。

自分を過小評価しない
脳のつくりは実に単純で、自分を否定するような思考を持ったり、ネガティブな発言ばかりをしていたりすると、いつしか本当に何もできない自分を作り上げてしまうのです。心と体のバランスが取れなくなり、なぜか体調を崩してしまうこともあります。

コンプレックスだと感じる部分を、イメージを逆転させてポジティブに表現してみましょう。

「リーダーとして活躍できない」のであれば「サポートだったら誰にも負けない」という長所に変わります。「すぐに人の顔色をうかがってしまう」ということは「細かいことによく気がつく」という姿に映り、好印象を持たれます。初めは訓練が必要になりますが、何度も繰り返していくことで、どんなことでもポジティブに考えられるようになり、次第に自己肯定感へとつながります。

実はみんなコンプレックスがあると知る
高学歴で仕事ができて人望も厚い、そんな人でも実はコンプレックスを抱えているのです。

コンプレックスがないと言い切ることができる人は、過去に抱いていたコンプレックスを「自分で解決した」または「諦めた」のどちらかかもしれません。そして、そこに至るまでには相当な努力や訓練を重ねたことも考えられます。

「自分だけ」と思わず、人間である以上みんなパーフェクトではないことを知っておきましょう。

コンプレックスを明確にする
自分が何に対してコンプレックスを抱えているか、全て書き出してみましょう。自分はコンプレックスの塊だと思っていた人も、100個も書き出すことはできないと思います。自分の中で悶々としていたコンプレックスを可視化することで、解決の糸口につながるのです。

次に、現在のコンプレックスの解決策を書き出します。そうすると、自分の努力ではどうにもできないことが明確になります。例を挙げると「日本に生まれた」「身長が低い」などです。自分の努力では解決できないことは「諦める」しかないのです。

では、自分の努力で解決できそうなことを、ハードルの低い順に1つずつ取り組んでいきましょう。この作業をしているうちに、自分の中にあるコンプレックスに対する考えが少しずつ変化していくはずです。

まとめ

自分はコンプレックスの塊だと感じている姿は、実は他の誰かにとって羨ましく見えていることもあるのです。しかし、他人にばかり目を向けていると、なかなか気づくことはできません。

他人と比較する毎日ではなく、昨日の自分あるいは、1年前の自分と比較してみましょう。必ずどこか成長している部分があるはずです。

大事なのは、他人と比較して劣等感を持つのではなく、過去の自分と比較して成長していくことではないでしょうか。

(画像は写真ACより)

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高野勤一
高野勤一